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うつ病と間違えやすい病気:パーキンソン病
脳細胞に変性が起こり、動作が遅くなる、手足が震える、歩行が遅くなるなど症状が現れるパーキンソン病。
顔の表情が乏しくなったり、話し方が単調になってしまうなど、その症状がうつ病と間違われることがあるそうです。
うつ病と間違えやすい病気:そのほか
以上のほか、脳卒中などの脳血管障害、糖尿病、腎臓病、甲状腺の病気、パーソナリティ障害、PTSD(心的外傷後ストレス障害)、アルコール依存症なども、うつ病と似た症状が起こることがあって、うつ病と間違われやすい病気とされています。
うつ病と双極性障害(躁うつ病)
精神疾患の世界的基準となっている、アメリカ精神医学会発行の『DSM-5(精神疾患の分類と診断の手引き;最新版)』は、19年ぶりに2013年に改訂されました。
以前のDSM-Ⅳと比べると大きく変化したところがいくつかあります。
中でも、DSM-Ⅳまでは、同じ「気分障害」に分類されていたうつ病と躁うつ病が、「抑うつ障害群」と「双極性障害および関連障害群」という違ったカテゴリーに分類されています。
これもまた、双極性障害(躁うつ病)をうつ病とは違った病気として診断・治療していくという動向だと解されます。素人には間違われやすいかもしれません。
【参考】
・アステラス製薬株式会社『なるはど病気ガイド・うつ病と間違われやすい病気(https://www.astellas.com/jp/health/healthcare/depression/preliminary02.html)
<執筆者プロフィール>
山本 恵一(やまもと・よしかず)
メンタルヘルスライター。立教大学大学院卒、元東京国際大学心理学教授。保健・衛生コンサルタントや妊娠・育児コンサルタント、企業・医療機関向けヘルスケアサービスなどを提供する株式会社とらうべ副社長
<監修者プロフィール>
株式会社 とらうべ
医師・助産師・保健師・看護師・管理栄養士・心理学者・精神保健福祉士など専門家により、医療・健康に関連する情報について、信頼性の確認・検証サービスを提供
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