今さら聞けない「メタボ」について。女性の場合はどういう基準?

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今さら聞けない「メタボ」について。女性の場合はどういう基準?

公開日時

 

執筆:山村 真子(看護師・西東京糖尿病療養指導士)
 
 

2008年4月より施行された「特定検診制度」いわゆる「メタボ検診」。
 
家族の方は会社の検診を毎年受けているけれど、ご自身は区や市の検診をしばらく受けていない、という方もいらっしゃるのではないでしょうか。

 
実は健康診断、特にメタボ検診は、あなたの将来を左右しかねない、重大な病気のリスクを教えてくれるものなのです。
 
今回は、特に女性に知っておいてほしい「メタボリックシンドローム」について、解説します!
 

 

メタボ検診は、心臓病や脳卒中を予防するためのもの

 
メタボリックシンドロームとは、ただ「肥満かどうかをチェックするための検診」だと思っていませんか?

 
実はメタボ検診を行う理由は、ある重要な病気を事前に防ぐためなのです。

 
その重大な病気というのが、日本人の死因の2割強を占める、心臓病と脳卒中。メタボリックシンドロームと診断される基準は、心臓病と脳卒中の原因となる、動脈硬化のリスクを高めてしまう値となっています。
 
つまり、メタボリックシンドロームと診断される基準値を超えると、動脈硬化を起こしやすく、それだけ心臓病や脳卒中を発症しやすいことになるのです。
 
メタボリックシンドロームと診断される女性の条件はまず、腹囲が90cm以上であること。
 
その上で、以下の3つのうち2つが当てはまる場合です。
 

1. 血圧の上が130mmHg以上、下が85mmHg以上
 
2. 中性脂肪(TG)が150mg/dl以上、かつ善玉コレステロール(HDL)が40mg/dl以下
 
3. 空腹時血糖値が120mg/dl以上

 
 

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