ガーデニングが健康法に! 「園芸療法」をご存じですか?

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ガーデニングが健康法に! 「園芸療法」をご存じですか?

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園芸療法やガーデニングの効果

 
園芸療法には、次のような効果があるといわれています。

 

・五感を刺激して、知覚・認知機能、感覚統合機能を刺激する
 
・作業をする楽しさや、工夫するために興味や関心が高められることから、廃用症候群(長期間にわたって安静状態が続くことで、身体や精神の機能が低下する)を防ぐ
 
・季節感や時間の流れを感じることで、認知障害の発症や進行を予防する
 
・園芸には運動効果もあるため、生活習慣病のリスク低下にもつながる
 
・「植物を育てる」ということは、人間が生きていく上で必要なものを自ら育て、収穫するという行為であることから、自分の存在意義を再確認する
 
・植物を育てる上では、天候など自分の力ではどうにもならない問題に直面することにもなるため、ストレス耐性や自我を高めることにもつながる

 
 

このように、園芸療法には心身にいくつものプラスの影響があることがわかっています。
 
また、園芸療法のように必ずしも園芸療法士などの専門家による介入を必要としないガーデニングにも、花や緑に囲まれた環境にいるだけでリラックスできるといった心理的安定をもたらす効果があります。
 

さらに、ガーデニングを趣味にしてから間食が減った、収穫物を人に食べてもらうために友人を招待するようになったなど、ヒトの生活習慣を自然に変化させる効果もあるといわれています。

 
 

ガーデニングで健康効果を得るために

 
ここまでで、園芸療法やガーデニングにはさまざまな効果があることはお分かりいただけたでしょう。「ガーデニングを始めてみたい」と思った方もいるかもしれません。
 
東京農業大学の浅野房世教授によると、ガーデニング健康法を行う上では次のポイントがあります。

 

種から育てる

 
種から育てることで植物への愛情が生まれ、愛情ホルモンである「オキシトシン」が分泌され、免疫力を高めることができる
 
 

両手をしっかり使う

 
握力が鍛えられ、脳卒中・認知症などを予防する
 
 

朝、行う

 
朝に作業することで体内リズムが整い、体調の安定や安眠効果が期待できる
 
 

いつでも見える場所に植物を置く

 
植物の成長が実感でき、楽しみながら続けることができる
 
 

育てやすい植物から

 
達成感を得るためにも育てやすい植物から始める
 
 
このようなポイントを踏まえてガーデニングを行うと、健康効果を得ながら、楽しく続けることができるでしょう。
 
「趣味がない」という人は、ぜひガーデニングを始めてみてはよいかもしれません。
 
ただし、とくに暑い時季は熱中症や紫外線への対策を忘れないようにしてくださいね。
 
 
【参考】
・高橋ちぐさ、下村孝『雑誌・書籍の出版動向及び記事内容から見たガーデニングブームの実態』(https://www.jstage.jst.go.jp/article/jila1994/65/5/65_5_397/_pdf)
・小浦 誠吾『日本における園芸療法の現状と今後の可能性』(https://www.jstage.jst.go.jp/article/hrj/12/3/12_221/_article/-char/ja/)
・テレビ東京HP『主治医が見つかる診療所』(http://www.tv-tokyo.co.jp/shujii/backnumber/160725/index.html)

 
 
<執筆者プロフィール>
伊坂 八重(いさか・やえ)
メンタルヘルスライター。
株式会社 とらうべ 社員。精神障害者の相談援助を行うための国家資格・精神保健福祉士取得。社会調査士の資格も保有しており、統計調査に関する記事も執筆
 

<監修者プロフィール>
株式会社 とらうべ
医師・助産師・保健師・看護師・管理栄養士・心理学者・精神保健福祉士など専門家により、医療・健康に関連する情報について、信頼性の確認・検証サービスを提供
 

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