起きたい時間に、自力で目覚めることはできる?

Mocosuku(もこすく)
  • 起きたい時間に、自力で目覚めることはできる?

  • Mocosuku(もこすく)
医療資格者や専門家だけの記事を配信

起きたい時間に、自力で目覚めることはできる?

公開日時

 
執筆:山本 恵一(メンタルヘルスライター)
医療監修:株式会社とらうべ
 
 
「明日は何時に起きよう!」と心に決めると、目覚まし時計をセットしなくてもその時間に目が覚める…
 
そんなことが本当にできたらなんて素敵(楽チン?)でしょう。
 
通勤通学の遅刻の心配も、なかなか起きない子どもをたたき起こす苦労もなくなるでしょう。
 
「起きたい時間に自力で目覚める」、この夢のようなテクニックは身につけられるのでしょうか。
 
早速探っていきましょう。
 

 

「自己覚醒」に関する研究の変遷

 
睡眠から目覚める方法には、目覚まし時計を使う、人に起こしてもらうといった「強制覚醒」と、外的刺激なしに覚醒する「自発的覚醒」があります。
 
さらに「自発的覚醒」には、起きる時間を決めないで不特定の時間に起きる「自然覚醒」と、特定の時間に自発的に起きる「自己覚醒」があります。
 
「明日は7時に起きよう!」と決めて眠りその時間に起きるのが自己覚醒です。
 
1999年に報告された研究によると、起きる時間の目標を定めて眠ると、目標時間の1時間前から副腎皮質刺激ホルモンの分泌が急激に促進されるとのこと。
 
また、自己覚醒の正確さや成功率に関する研究(1979年)では、実験的研究ではあるものの約6割が予定時間の±30分以内に目覚め、かなり正確に覚醒できたと報告されました。
 
一方で、自己覚醒が習慣化していない人にとっては心理的ストレスが加わった、との指摘もなされています。
 
具体的には、入眠潜時の延長(なかなか眠りにつけない)、中途覚醒、眠りが浅い…などです。
 
ゆえに、自己覚醒は「注意睡眠」で好ましくない目覚め方であるとみなされていた時期もありました。
 
しかし後年、自己覚醒を習慣化している人にはこのような心理的ストレスや睡眠への悪影響がないこと、むしろ次のような利点があることなども報告されています。
 

起きたとき一時的に脳が低覚醒状態になる「睡眠惰性」の予防に有効であること

日中の眠気防止に有効であること

習慣的に自己覚醒している人は日中の居眠りが少ない

 など

 
 

<つづきを読む>

1 / 2 ページ

スポンサーリンク

先週よく読まれた記事

ヨガはどうしてカラダに良いの? 医学的に掘り下げてみよう

執筆:吉村 佑奈(保健師・看護師) 医療監修:株式会社とらうべ 昨今のヨガブームにより、趣味としてヨガを楽しまれている方も多いのではないでしょうか。 「なんとなく健康に良さそう」というイメージの強いヨ...

不眠症ならぬ「過眠症」をご存じですか? 症状や原因とは

執筆:吉村 佑奈(保健師・看護師) 医療監修:株式会社とらうべ あなたは自分の睡眠に満足していますか? 睡眠の悩みと聞くと、多くの方が思い浮かべるのは「不眠症」でしょう。 しかし、「過眠症」で悩んでい...

朝起きたら首が… やっかいな「寝違え」の原因と治し方

執筆:南部 洋子(助産師・看護師・タッチケア公認講師) 医療監修:株式会社とらうべ 「朝起きたら首が痛い・・・寝違えたかも!?」 このような経験、どなたも一度はあるでしょう。 そもそも寝違えはどうして...

冷え対策に、「温活」をはじめよう!

執筆:吉村 佑奈(保健師・看護師) 医療監修:株式会社とらうべ 婚活、妊活、終活など、最近は「〇活」というコトバがよく使われています。 「温活」もそのうちのひとつで、今や書籍やインターネットなどあちこ...

「失神」と「睡眠」の違い どこに注目すればいい?

執筆:南部 洋子(看護師) 監修:坂本 忍(医師、公認スポーツドクター、日本オリンピック委員会強化スタッフ) 「失神」と「睡眠」の違い、見た目ではなにがどう違うのか、わかりませんよね。 例えば、飲み会...

つった! 寝ていたら足がつるのはどうして?対処法は?

執筆:山村 真子(看護師・西東京糖尿病療養指導士) 夜寝ている時、突然足がつってしまい、激痛で目が覚めた! そんな経験をされた方、いらっしゃいませんか? 突然起こる足のつり。どうしてこのようなことが起...

働く人に増えている「適応障害」 原因となる3つのパターン

執筆:山本 恵一(メンタルヘルスライター) 医療監修:株式会社とらうべ 環境にうまくなじめないことから、落ち込んだり、意欲や自信を喪失したり、イライラして怒りっぽくなったり、体調面が悪くなったり、場合...

【健康(その他)】新着記事

メガネ合ってる? 「合わないメガネ」がもたらす身体の不調

執筆:藤尾 薫子(保健師・看護師) 医療監修:株式会社とらうべ メガネをかけているあなた。購入するときは、直接眼鏡屋さんに行っていますか? それとも、事前に眼科で検診を受け、医師の処方のもと眼鏡屋さん...

2018/10/07 18:30掲載

肩こりに効く!? 「肩甲骨はがし」にはイイこといっぱい

執筆:藤尾 薫子(保健師・看護師) 医療監修:株式会社とらうべ あなたは肩や首のコリや猫背で、肩が背中に張りついたように硬くなってはいませんか? そんなときは「肩甲骨はがし」をすると効果的といわれてい...

2018/08/19 18:30掲載

「独り言」はヘンじゃない!? セルフ・コントロールに有効?

執筆:山本 恵一(メンタルヘルスライター) 医療監修:株式会社とらうべ 「独り言」とは、相手がいないのに何かをしゃべっている、ブツブツとコトバを呟いていること。 周囲からは「変な人」と見られるかもしれ...

2018/08/14 18:30掲載

ウォーキングフォーム気にしてる? 「みぞおち歩き」がオススメ

執筆:藤尾 薫子(保健師・看護師) 医療監修:株式会社とらうべ 生活習慣病や認知症の予防をはじめ、ストレス解消のニーズも高まって、昨今は適度な運動の習慣づけが奨励されています。 特にウォーキング人口は...

2018/07/20 18:30掲載

鼻毛や耳毛… 伸ばしっぱなしで、カラダに悪影響はない?

執筆:吉村 佑奈(保健師・看護師) 医療監修:株式会社とらうべ 鼻毛にしても耳毛にしても、長く伸びて鼻や耳から飛び出しているのは「見苦しい」ものです。 ましてや周囲の人に指摘されたらとても恥ずかしく感...

2018/06/15 18:30掲載

高血圧は良くないと聞くけれど… 血圧が低ければ心配はない?

執筆:吉村 佑奈(保健師・看護師) 医療監修:株式会社とらうべ 動脈硬化や生活習慣病の予防として「高血圧には気をつけよう!」と、声高に叫ばれています。 それでは、血圧が低い分には健康上問題はないのでし...

2018/06/08 18:30掲載