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執筆:藤尾 薫子(保健師・看護師)
医療監修:株式会社とらうべ
「レイノー病」は若い女性に発症することが多く、冷え症にも似た症状を呈する病気です。
血管の動脈が過剰に収縮し、手足の指先の血流が減少して冷感を感じたり、皮膚が変色したりする症状がこの病気の特徴です。
長い間冷え性だと思い込んでいる人のなかには、実はレイノー病という可能性もあります。
今回は「レイノー病」を取り上げます。
レイノー現象とレイノー病
手足の指の血流が悪くなり、真っ白や青紫色に変色します。
しびれやチクチクした痛みの感覚が生じることもありますが、血流が戻ると赤くなります。
この状態を「レイノー現象」あるいは「レイノー症候群」と呼んでいます。
寒さによる刺激や精神的な緊張によって、指の細い動脈が一時的に縮むために起こる現象であるとみなされています。
レイノー現象には、膠原病や閉塞性動脈疾患、血液疾患などが引き起こす「続発性(二次性)」の場合と、明らかな原因がないとされる「原発性」の場合があります。
原発性のレイノー現象のことを「レイノー病」と呼んでいます。
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