(※記事中の語句のリンクは、その語句について詳しく解説したMocosuku姉妹サイトが開きます)
「ハラール認証」
ハラールフードには、このほかにも食材、調理方法、流通過程などについて、細かく厳格なルールが定められています。
故に、イスラーム教徒の人たちにとって外国の飲食店で食事するのは難しいといわれています。
そこで、1970年ころから「ハラール認証」という、専門家がハラールと認証する制度ができました。
取得には次のような厳しい基準をクリアしなければなりません。
ムスリムのオーナーまたはシェフが在籍している
アルコールを販売しない
提供しているすべての食材や調味料がハラールフード
など
ハラール認証を取得するとアラビア語で作られた独特のロゴマーク(※)を使用することが許可されます。
※一般社団法人ハラル・ジャパン協会(http://www.halal.or.jp/halal/)
相手の文化・習慣を尊重する
食生活はもっとも身近で重要な習慣です。
その民族の特徴や価値観、地域性が色濃く反映される文化といえます。
「豚とアルコールはNG」という戒律は、一般的な日本人の食習慣からすると「ありえない」と感じるかもしれません。
しかし、ムスリムを「可哀そう」「不幸」などと思うのは、自分の価値観で物事を見ているだけです。
こうした「エスノセントリズム:自文化中心主義」に固執していると異文化間の絆は結べません。
相手の文化や習慣を尊重、尊敬するところから「おもてなし」は始まります。
ハラールは安全性や品質、健康に配慮したヘルシーフードともいえます。
国際交流に健康を絡めて、ハラールフードを食してみてはいかがでしょうか。
<執筆者プロフィール>
山本 ともよ(やまもと・ともよ)
管理栄養士・サプリメントアドバイザー・食生活アドバイザー。
株式会社 とらうべ 社員。企業で働く人の食と健康指導。糖尿病など疾病をもった人の食生活指導など活動中
<監修者プロフィール>
株式会社 とらうべ
医師・助産師・保健師・看護師・管理栄養士・心理学者・精神保健福祉士など専門家により、医療・健康に関連する情報について、信頼性の確認・検証サービスを提供
スポンサーリンク