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執筆:田口絢子(管理栄養士、糖尿病療養指導士、ソーシャルスキル協会認定健康栄養カウンセラー)
歳をとるにつれて やせにくい と感じることはありませんか?
30代を過ぎると、急に体型が丸くなる男性(女性も)がいます。結婚などで、食事内容が充実、活動量は減っても食べる量が若い頃と変わらない、などなど、さまざまな理由が考えられます。
歳をとれば摂取カロリーも年々減らす必要がありそうですが、どのように心掛けていけばいいのでしょうか。また、体型の丸さを自覚するには、一体どこの段階で判断すればいいのでしょうか。
歳をとるほど やせにくい ?
私たちが日常生活をする上で必要なエネルギーには、生命を維持するのに必要な最低のエネルギー(基礎代謝量)と、身体活動に伴って増加するエネルギー(活動代謝量)、食事による産熱(食事誘発性熱産生)があります。
※基礎代謝量とは・・・呼吸をしたり体温を維持するなど、じっとしていても消費するエネルギー量のことです。
1日の消費の半分以上を占める基礎代謝は、年々緩やかに低下していきます。
「痩せやすく太りにくい身体」であるためには「基礎代謝が高いこと」が条件としてあげられますが、基礎代謝量は身体の発育に伴って増加し、思春期頃に最大となり、その後は歳をとるにつれ低下するものなのです(表1)。
成長期を過ぎた後は、生命維持のエネルギー以外はあまり必要なくなり、徐々に老化も進んで、細胞の生まれ変わりのサイクルが遅くなります。20代の頃と同じ生活、同じ食事量を30代、40代と続けていると、気が付けば「あれ?けっこう太った・・・よね?」なんて事態になってしまうのです。
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