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宿便は体に悪いというイメージがありますが、内視鏡で腸壁を観察しても宿便に相当するものは見当たらないといいます。腸壁の凹凸は常に動いており、また、新陳代謝によって数日で生まれ変わります。便が同じところに長時間とどまることはありません。
しかし、宿便というかたちではないにしろ、便の排出が滞ることは不快で、健康に良くないのは確かです。便の排出を問題視するとき、とかく出す頻度にとらわれがちですが、入れる方、つまり食べる頻度が盲点になることがあります。そこで注目されるのが、便の排出を目的とした断食という選択肢です
断食のメリット
便は時間が経てばやがて排出されますが、食べた物の量が多いと時間がかかります。さらに、消化された食べ物の残骸は古い順に規則的に排出されるわけではありません。新たに食べ物が消化されれば、古い残骸に新しい残骸が混じって腸管内にとどまります。腸の中では古い残骸と新しい残骸が停滞したり、逆流したり、混じり合ったりしていると考えられます。
もし、新しい食べ物の残骸が追加されなければ、古い残骸は新しい残骸と混じり合うことなく時間とともに排出されるでしょう。便の排出に関する断食のメリットはシンプルです。新しい食べ物を一定時間入れないことで、腸管に残った古い食べ物の残骸の排出をスムーズに行うというわけです。
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