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執筆:稲本 晶子(Mocosuku編集部、栄養士)
「節約のため」「ダイエットのため」「健康のため」
様々な理由から、お弁当を作る人が増えているようです。「お弁当男子」なんていうコトバもありますね。
しかし、食中毒になりやすい時期は予防必要です。菌が繁殖しては、栄養バランスや彩りを考えたお弁当も、台無しです。
2014年食中毒にかかった日本人は、19,355人(厚生労働省 食中毒発生状況より)と報告されています。病院で診断した統計なので、実際はもっと多いと予想しています。
食中毒になりにくいお弁当のポイントを押さえていきましょう。
お弁当の食中毒予防:大敵は「水分」
お弁当を傾けて、底に水分が溜まっていたら要注意。
何も考えずにおかずをお弁当箱に詰めていくと、色々なおかずから出た水分が底で混ざり合い、他のおかずにも染みていきます。
水分は細菌繁殖の温床ともいえます。おかずの汁気をしっかり切ることが重要ですが、一見汁気がなくてもお弁当箱に詰めたことで、水分を作り出すことも。水分のほかに「温度」と細菌の「栄養分」にも気をつけましょう。
細菌の増殖に適した温度帯は15~40度。35度前後でよく増殖するので、人肌くらいではちょっと心配です。さらに、温かいままご飯やおかずを詰めてお弁当箱のフタをすると、蒸れて水分を作り出します。
お弁当は細菌にとっても食事、栄養になる場合があります。お弁当箱や調理器具に残っている小さな汚れすら栄養源なるのです。
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