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人生とメンタルケア について考えさせてくれる題材があります。
それは、話題の実写版「ど根性ガエル」です。
もともとは主人公が熱い中学生、平面ガエルで頑固者というぴょん吉とのコンビが際立っていた漫画・アニメでした。
しかし、今回は主人公のヒロシが30歳で無職…言い換えれば30歳になっても中身は中学生のまんまという、微妙に「痛い」設定が目を引きます。
別世界を生きているような印象の松山ケンイチ
さらにヒロシを演じるのが松山ケンイチさん。
松山さんはデトロイト・メタル・シティのクラウザー様や銭ゲバといった個性のある役がハマる俳優さんです。
この世ではないどこか別世界を生きているような目つきが印象的です。
ちょっと痛いヒロシがハマります。他にも個性の強い俳優さんが多く起用されているようです。
さて、ドラマは時代を写す鏡。この実写版「ど根性ガエル」から何が見えてくるのでしょうか。
ぴょん吉のような「あり得ないお友達」が登場する漫画はたくさんあります。
古くは「ドラえもん」、「オバQ」、「ハクション大魔王」…、今では「妖怪ウォッチ」もその一つでしょう。
主人公は小中学生が自分を重ねやすいように設定されていて、普通の平凡な暮らしをしています。そこにあり得ないお友達が登場するおかげで、毎日が特別に、毎日がにぎやかになるのです。
ですが、人はずっとあり得ない毎日を生きるわけにはいきません。
こういう漫画の最終回は、概ねお別れのお話になります。
子ども時代からの卒業です。涙を誘うことも多いですね。
「ハクション大魔王」の最終回はまさに涙涙でした。
「オバケのQ太郎」も後日談で正ちゃんが父親になったのを寂しそうに眺めるQ太郎が描かれています。
漫画版「ど根性ガエル」はちょっと例外的です。
ぴょん吉に子どもが出来て(子どもたちも小さいシャツの中にいたような…)、ぴょん吉もヒロシもお互いを卒業して次の人生に向かっていきました。
泣かずに終わったのが印象的でした。
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