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執筆:永吉 峰子(管理栄養士)
夏は薄着の季節。ダイエットをしている、あるいはダイエットを始めようと考えている方も多いのではないでしょうか?
実はこの酷暑の中でダイエットをする時に注意する点があるのです。
そんな注意点を管理栄養士がお伝えします!
「○○だけダイエット」には気をつけて!
体がだるくなる…痩せにくくなる…夏バテ
「○○だけダイエット」などの、いわゆる単品ダイエットはとても手軽で、始めやすいメリットがあります。しかし、本当はあまりオススメできないダイエット法です。
その理由は、栄養のバランスがとても悪いため、特に夏は栄養素の不足により夏バテのリスクが高まるから。
夏バテとは、夏に起こるだるさや食欲不振などの体の不調全般のこと。放っておくと、夏風邪を引いてしまったり、「うつ」のようにやる気がなくなってしまったりすることがあります。
このような状態では、ダイエットどころではないですよね。
また、たんぱく質やエネルギー量が極端に不足すると、筋肉が減っていってしまうことも。筋肉が落ちると、痩せにくい体になってしまうので注意が必要です。
夏バテを防ぐには…
夏バテを防ぐには、ごはんなどの主食・お肉やお魚などの主菜・野菜の副菜の3つを食事でそろえることが大切。
そしてダイエットをするには、この3つのお皿をそろえたうえで、カロリーを減らす工夫をすればOKです。
例えば、ごはんの量を半分にしたり、お肉の部位を脂身の少ないヒレ・ムネ・ササミに変えたり、ノンオイルドレッシングに変更したりなど、ちょっとした工夫がポイントです。
食べないことは脱水症状を招く!
私たちが1日に摂取する水分量は約2ℓと言われています。そして、実はその半分の約1ℓの水分が食べ物から摂取されています。
「○○だけダイエット」を行うと、どうしても食べ物の味に飽きてきてしまいます。すると食べる量も減る為、食べ物からの水分摂取量も減ってしまいます。
そのためただでさえ汗によって水分が失われる夏では、脱水症状のリスクが高まってしまうのです。
スープを利用して脱水症状を回避!
食欲が落ちがちな夏で、食べる量を減らしたいダイエット中にオススメなのがスープです。
スープでは、水分や塩分を摂取できますし、満腹感を得ることができるのです。オススメは、食前に野菜たっぷりのスープを飲む方法。
野菜には水分の他、食物繊維が豊富に含まれています。
食物繊維には、血糖値をゆるやかに上昇させる働きがあります。血糖値がゆるやかに上昇すると「インスリン」というホルモンの分泌量が少なくてすみます。
インスリンは糖を脂肪に変えて蓄える働きがあります。このインスリンの分泌を少なくすることで、脂肪がつきにくくなるのです。温かいスープはもちろん、冷たいポタージュなどでもOKです。
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