(※記事中の語句のリンクは、その語句について詳しく解説したMocosuku姉妹サイトが開きます)
執筆:山本 恵一(メンタルヘルスライター)
ひところ「KY」とも称された「空気が読めない」こと。
たとえば『goo辞書』では、「空気を読む」は「その場の雰囲気から状況を推察する。特に、その場で自分が何をすべきか、すべきでないかや、相手のして欲しいこと、して欲しくないことを憶測して判断する。」と定義されています。
こうした、社会性ともコミュニケーション能力ともいえることが、上手にできたり苦手だったりするのはなぜなのでしょうか?
自閉症に見られる脳の機能障害とKY
空気が読めないひとつの典型として、自閉症などの発達障害が挙げられます。近年、脳科学の飛躍的発展によって、これは「脳の器質的あるいは機能的障害による」ことが解明されています。
たとえば、神経細胞が多すぎて神経細胞間のネットワーク化が充分にできていないとか、表情を読み取ったり、顔を区別する社会的認知に中心的な役割を果たす「偏桃体」や「内側前頭前野」といった「社会脳」の領域に機能的な障害を負っているといった知見などがあります。
空気が読めない原因は脳(の障害)にあるという考え方です。
スポンサーリンク