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執筆:山村 真子(看護師・西東京糖尿病療養指導士)
メタボ検診の開始によって、一般的に知られるようになった「BMI」。
身長と体重を用いて、肥満度を数字化できるこのBMIですが、じつは“正常値なのに肥満”という「隠れ肥満」をご存じでしょうか?
今回はそんな「体重は正常値でも肥満と診断されてしまう」隠れ肥満についてご紹介していきましょう。
隠れ肥満のポイントは「体脂肪率」
BMIは比較的簡単に計算することができ、肥満を測る上でのツールとして便利な一方、実は弱点があります。
それが「身長と体重のみで計算してしまう」という点です。
例えば、リオオリンピックでも大活躍した体操選手のBMIを計算してみると、ほとんどの選手が「肥満」となってしまいます。
筋肉は鍛えればそれだけ重量が増します。そのため、筋肉隆々の体操選手のほとんどが「肥満」となってしまうのです。
つまり、隠れ肥満と呼ばれるケースは「体重は確かに標準だけど、筋肉がほとんどなくて脂肪ばかり」という、体操選手とは真逆の状態を指します。
BMIではなく「体脂肪率」が通常よりも高い場合、隠れ肥満となってしまうのです。
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