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執筆:伊坂 八重(メンタルヘルスライター)
ストレスがたまったり、イライラすると、なんとなく甘いものが食べたくなることはありませんか?
体型や体重を気にして無理に我慢をすると、ますますイライラして、かえって暴飲暴食に走ってしまう人も少なくないかもしれません。
今回は「なぜストレスがたまると甘いものが食べたくなるのか」について考えてみたいと思います。
ストレスを受けたとき、身体はどう反応する?
通常私たちの身体には、身体の状態を一定に保つ働きが備わっています。
これを専門的には「ホメオスタシス(恒常性)」と呼んでいます。
たとえば、気温が高いときに身体から汗が出て、体温を下げようとする働きが起こります。これはホメオスタシスによるもので、次の3つのメカニズムによって維持されています。
1.自律神経系
交感神経・副交感神経によって身体のさまざまな機能を調整する働き
2.内分泌系
ホルモンを分泌して体内環境を維持しようとする働き
3.免疫系
外部からの細菌やウィルスなどを排除しようとする働き
ところが過度にストレスを感じたり、その状態が続いたりすると、このホメオスタシスのバランスに支障をきたし、身体や精神、そして行動などにさまざまな影響が出ることになります。
たとえばストレスがたまると腹痛や頭痛に悩まされる人を見かけますね。
実はこれらも過度なストレスを感じることで、身体のホメオスタシスの働きがうまくいっていない状態であるといえます。同じように、過度なストレスは食欲にも影響を与えます。
その理由をみていきましょう。
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