(※記事中の語句のリンクは、その語句について詳しく解説したMocosuku姉妹サイトが開きます)
執筆:山本 ともよ(管理栄養士・サプリメントアドバイザー・食生活アドバイザー)
医療監修:株式会社とらうべ
うつ病を招く生活習慣として、ストレスや睡眠の習慣が関連していることは広く知られています。
最近では、食生活も深く関わることが注目されているのをご存じでしょうか。
誰でも起こりうるうつ病を予防するために、身近な食生活の見直しをしてみましょう。
今回は「うつ病と食生活の関係」についてご紹介していきます。
うつ病と食事の関係
うつ病はまだまだわからないことが多い疾患です。
それでも、これまで多くの研究が行われ、原因になりうることや、うつ病によって起こる身体の変化がわかってきています。
その人がもともと持つうつ病になりやすい性質である遺伝的要因、几帳面、責任感が強い、他人からの依頼を断れないなどの性格的要因、ストレスや環境の変化、睡眠不足、運動不足、食生活の乱れ、身体の病気、薬の影響といった環境的要因など、複数の要因が重なりあって発症します。
うつ病になると脳の機能に異常が生じ、神経伝達物質のセロトニン、ノルアドレナリンの量が減っていることがわかっています。
また、精神活動、運動、言語などを担う脳の前頭葉を中心に、脳の血流や代謝が低下していることもわかってきています。
ヒトは食事で摂る栄養素のおかげで身体のあらゆる機能を働かせることができます。
当然ながら、脳の機能も例外ではありません。神経伝達物質を作り、運び、働かすことや、脳の血流や代謝を促すことにも、食事で摂る栄養素や食事の摂り方が深く関わっているのです。
スポンサーリンク