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執筆:南部 洋子(助産師・看護師・タッチケア公認講師)
医療監修:株式会社とらうべ
妊娠・出産を考え始めると、いろいろなところでさまざまな情報を見たり聞いたりすると思います。
信憑性が薄いものから含蓄のあるものまでさまざま、意味深長です。
そこで今回は妊娠・出産にまつわる、いわゆる「都市伝説」の真偽や解釈についてみていきましょう。
その1:結婚して1年。不妊の心配はまだまだしなくても平気?
日本産婦人科学会では、不妊期間の定義を1年としています。
以前は、「2年」とされていましたが、海外の定義などに鑑みて、2015年に1年へと変更されました。
日本産婦人科学会では、「わが国において、女性の晩婚化やキャリア形成指向、その他の理由により女性の妊娠する年齢が上昇する中、不妊(症)の定義の変更により、女性がより早期に適切な不妊治療を受けることにつながると期待されます」と記載されています(※)。
結婚1年目は、引っ越しや結婚式などもあり、意外にもあっという間です。
ですから、結婚してからではなく、結婚前にブライダルチェックを行い、異常がないかどうかを確認しておくことが重要になりますね。
一般的には、20代であれば1年以内に80%が妊娠するといわれていますが、妊娠の確率は年齢とともに下がってきます。
そのため、結婚1年目でも、35歳以上であれば1年を待たずに検査を受けた方が良いでしょう。
※公益社団法人 日本産科婦人科学会『不妊の定義の変更について』(http://www.jsog.or.jp/news/html/announce_20150902.html)
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