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執筆:藤尾 薫子(保健師、看護師)
医療監修:株式会社とらうべ
不眠や過眠など、睡眠障害にはさまざまなタイプがありますが、こうした睡眠障害を改善するために、専門医の検査・診療を受けられるのが睡眠外来です。
従来から、内科・心療内科・神経科・精神科などでも睡眠障害の治療はされてきています。
比較的最近になって、「睡眠外来」「スリープクリニック」と標榜されるところも多くなってきているようです。
睡眠外来:睡眠障害の専門的治療
「国民健康・栄養調査」(厚生労働省、2015年)によると、男性の37.7%、女性の43.0%が、睡眠の質に満足していないという結果が発表されています。
また、睡眠に関連するさまざまな障害を「睡眠障害」といいますが、多くの種類があって、「睡眠障害国際分類第2版」(2005年)では、85の睡眠障害が8項目に分類されています。
代表的なものは次の項目です。
不眠症
さまざまなタイプの不眠症
睡眠関連呼吸障害
睡眠時無呼吸症候群など
中枢性過眠症
ナルコレプシーなど過眠症
概日リズム睡眠障害
体内時計がおかしくなる睡眠障害
睡眠時随伴症
悪夢や麻痺など
睡眠関連運動障害
むずむず脚症候群など
このように、睡眠に関する不調や疾患は、悩んでいる人の数も障害の種類も多いことが特徴です。
そこで、これらの睡眠障害を改善するために、睡眠治療の専門医療機関としてできたのが「睡眠外来」です。
従来から神経科や心療内科などでも睡眠障害の治療は行われてきていますが、睡眠外来は睡眠障害の治療に特化した診療科です。
日本睡眠学会が認定している専門医が治療にあたっています。
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