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執筆:山本 恵一(メンタルヘルスライター)
医療監修:株式会社とらうべ
超高齢社会になって、認知症の話題がよく取りざたされます。
加齢によって脳の機能に病変が生じ、基本症状の記憶障害(もの忘れ)が激しくなるなど、認知症についてはさまざまなことが解明されています。
でも「もの忘れ」は認知症だけの症状ではありません。
最近、20~30代の若者にも見られる病的な「もの忘れ」、それが「若年性健忘症」と呼ばれています。
健忘とは?
一定の期間、またはある事項について記憶がなくなることを「健忘」といいます。
全部忘れる「全健忘」もありますし、一部は覚えている「部分健忘」もあります。
また、ある時点から後のことを、新たに覚えられない「前向性健忘」と、反対に、ある時点よりも以前のことを想い出せない「逆行性健忘」とがあります。
さらに、精神医学的には原因別に、次のようなさまざまな健忘に分類されています。
心因性健忘
脳に器質的な障害が見れない、ストレスなどによって起こる
外傷性健忘
頭部外傷をきっかけとして起こる
薬剤性健忘
飲酒やある種の薬剤の使用によってみられる
症候性健忘
身体疾患の症状として認められる(例:脳血管障害など)
認知症による健忘
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