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執筆:藤尾 薫子(保健師・看護師)
医療監修:株式会社とらうべ
夏は発汗も盛んで、喉が渇くという自覚症状がありますし、熱中症対策などの観点からも水分補給の習慣ができていますが、冬はおろそかになりがちです。
実は、人間の身体に必要な水分量というのは一年中変わりません。
ですから、冬こそ水分補給を怠らない意識づけが大切になります。
また、冬ならではの水分補給の必要性もあります。
今回は冬の水分補給について、確認していきましょう。
身体に必要な水分
人間の身体の水分が占める割合は、成人男性で体重の約60%、女性は約55%、新生児は約75%、高齢者は約50%といわれています。
そのうちおよそ3分の2が細胞の中に、残りの3分の1が、血液・リンパ・唾液・細胞間質液に配分されます。
「脱水症」とは体内の水分が不足する状態ですが、体重の2%(50㎏で1リットル)の水分が失われると、口やのどの渇き、食欲不振などの不快感に襲われます。
さらに、6%以上失われると「脱水症状」に陥り死に至る危険性もでてきます。
ちなみに、人間は食べ物がなくても水があれば2~3週間は生きられますが、水分を一切摂取しないとせいぜい4~5日で死んでしまうといわれています。
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