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執筆:山本 ともよ(管理栄養士・サプリメントアドバイザー・食生活アドバイザー)
医療監修:株式会社とらうべ
なにかと注目を集めているロカボ(低糖質)。
糖質制限ダイエットを試された方もいるかもしれません。
その一方、最近ではハイ-レジスタントスターチ、略して「ハイレジ」も話題になっています。
そもそも、「レジスタントスターチ」とはどのようなものなのでしょうか。
ご一緒に詳しく見ていきましょう。
レジスタントスターチとは?
「レジスタントスターチ」と聞いても、あまり馴染みがないかもしれません。
レジスタントは「消化されない」、スターチは「でんぷん」の意味を持つ造語で、「健康な人の小腸で吸収されないでんぷん」のことです。
かつては、消化されないため役に立たない栄養素といわれていました。
しかし、近年その働きが見直され、健康や美容に効果的であると話題になっているのです。
ご存知「でんぷん」とは植物が作り出す物質で「糖質」の一種です。
でんぷんは、米、小麦、ジャガイモ、豆など、多くの食材に含まれる糖質です。
日本人の主食をはじめ馴染み深い食材ばかりですね。
そんなレジスタントスターチは現在4タイプに分類されています。
(1)もともと消化されにくい細胞壁などに包まれていて、物理的に消化されないもの
●含まれる食品:全粒粉、豆類、パスタなど
(2)でんぷんそのものが消化されにくいもの
●含まれる食品:未成熟なバナナやジャガイモ
(3)冷やされて老化したもの
●含まれる食品:冷えたご飯やポテトサラダ
※一度糊化したでんぷんは消化しやすくなりますが、4~5℃に冷却放置するとレジスタントスターチが形成されます。しかし、再加熱するとなくなってしまうので注意しましょう。
(4)植物ではなく物理的、化学的加工などにより作られたもの
●含まれる食品:加工でん粉など
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