感染症

Mocosuku(もこすく)
  • 感染症

  • Mocosuku(もこすく)
医療資格者や専門家だけの記事を配信

色々な感染症について

 カンジダ膣炎の症状と治療法 :どんな病気?症状は?



カンジダ膣炎の症状と治療法 をお話する前に、カンジダ膣炎がどんな病気なのかをご説明しましょう。 カンジダ膣炎とは、カンジダ・アルビカンスというカビ(真菌)の一種に感染することで、膣に炎症を起こす病気です。このカビ自体は、普段から誰の体にも住み着いています。 元々、女性の膣は自浄作用といって、女性ホルモンのおかげで酸性に保たれており、外部からの雑菌の侵入や繁殖が抑えられています。しかし、何らかの原因で抵抗力が落ちたり、抗生物質を飲むことで膣の自浄作用が落ちたり、妊娠することでホルモンのバランスが崩れた時などに、発症することがあります。 カンジダ膣炎を起こしている時に性行為を行うと、パートナーに感染させるだけではなく、他の性行為感染症にもかかりやすくなりますので、注意が必要です。 特徴的な症状としては、外陰部の激しいかゆみと、カッテージチーズのような白いおりものがポロポロ出てくることがあげられます。

 カンジダ膣炎の症状と治療法 :なりやすい人



年齢は特に関係なく、女性であれば誰でも感染します。性行為の経験が無くても感染します。疲れが溜まっている時、ホルモンバランスが崩れている時などは要注意です。また、夏でも補正下着やおりものシートなどで性器が蒸れる状態にあるのも危険です。繰り返す場合は、糖尿病など免疫力が低下する病気にかかっていることもありますので、注意しましょう。

 カンジダ膣炎の症状と治療法 :調べ方(健診方法)



男性の場合は泌尿器科を受診しますが、女性の場合は婦人科です。 まずは問診。これまでの病歴や、性行為の経験などを聞かれます。またパートナーに症状はないか、最近の性行為はいつだったか、なども正直に答えましょう。 次に内診。膣の状態やおりものを検査します。カンジダ膣炎は特徴的なおりものがありますので、おりものを綿棒で採って顕微鏡をみたり、おりものの菌を培養し、病原菌を特定することで診断されます。最近は自分で尿やおりものを採って郵送するという検査法もありますが、やはり婦人科で検査を受ける方が確実な診断ができます。

 カンジダ膣炎の症状と治療法 :治療方法(手術・化学療法)



まずは、内診しながら膣の中を洗浄します。 その後、抗真菌薬の膣剤や軟膏などを使うことで治ります。およそ1~2週間で治ります。薬をはじめてから3~4日くらいでかゆみが治まるため、途中でやめてしまう人もいますが、次に感染した時に治りにくくなりますので、必要な期間、きちんと治療しましょう。 性行為の経験がある場合、パートナーも感染している可能性がありますので、この間は性行為は控え、一緒に治療しましょう。

【感染症】

医学的に見た、インフルエンザにかかる人・かからない人の違いって?

医学的に見た、インフルエンザにかかる人・かからない人の違いって?

冬になると毎年のように流行し、私たちの生活を脅かすインフルエンザ。今シーズンの予測では、2009年にも流行したA型のH1N1、同じくA型のH3N2(香港型)、B型の3種が流行する可能性があるとされており、油断できません。...

2015/12/24 13:13掲載

感染後に重傷化する恐れも…「 エンテロウイルス 」の予防法

感染後に重傷化する恐れも…「 エンテロウイルス 」の予防法

今年8月以降、発熱やせきなどの症状の後で原因不明の体のまひを訴える子どもの症例が相次いで報告され、その一部から「 エンテロウイルス D68」と呼ばれるウイルスが検出されたことが報じられています。国立感染症研究所によると、...

2015/10/29 18:08掲載

細菌性赤痢 って昔はやった赤痢とどう違うの?

細菌性赤痢 って昔はやった赤痢とどう違うの?

2015年8月26日、北海道で小学生とその家族に「 細菌性赤痢 」の感染があったとする報道がありました。今回の感染者は海外への渡航歴はないとのことですが、現在の日本では、赤痢の発生はほとんどないといわれています。...

2015/08/27 11:29掲載

髄膜炎菌感染症 とはどんな感染症なの?

髄膜炎菌感染症 とはどんな感染症なの?

山口市で2015年7月28日〜8月8日まで開催されたボーイスカウト・ガールスカウトの大会「世界スカウトジャンボリー」の参加者の中に、「 髄膜炎菌感染症 」に罹患した者がいることが発表されました。同大会は世界約16...

2015/08/19 14:52掲載

スポンサーリンク

健康と病気

先週よく読まれた記事

ヨガはどうしてカラダに良いの? 医学的に掘り下げてみよう

執筆:吉村 佑奈(保健師・看護師) 医療監修:株式会社とらうべ 昨今のヨガブームにより、趣味としてヨガを楽しまれている方も多いのではないでしょうか。 「なんとなく健康に良さそう」というイメージの強いヨ...

不眠症ならぬ「過眠症」をご存じですか? 症状や原因とは

執筆:吉村 佑奈(保健師・看護師) 医療監修:株式会社とらうべ あなたは自分の睡眠に満足していますか? 睡眠の悩みと聞くと、多くの方が思い浮かべるのは「不眠症」でしょう。 しかし、「過眠症」で悩んでい...

朝起きたら首が… やっかいな「寝違え」の原因と治し方

執筆:南部 洋子(助産師・看護師・タッチケア公認講師) 医療監修:株式会社とらうべ 「朝起きたら首が痛い・・・寝違えたかも!?」 このような経験、どなたも一度はあるでしょう。 そもそも寝違えはどうして...

冷え対策に、「温活」をはじめよう!

執筆:吉村 佑奈(保健師・看護師) 医療監修:株式会社とらうべ 婚活、妊活、終活など、最近は「〇活」というコトバがよく使われています。 「温活」もそのうちのひとつで、今や書籍やインターネットなどあちこ...

「失神」と「睡眠」の違い どこに注目すればいい?

執筆:南部 洋子(看護師) 監修:坂本 忍(医師、公認スポーツドクター、日本オリンピック委員会強化スタッフ) 「失神」と「睡眠」の違い、見た目ではなにがどう違うのか、わかりませんよね。 例えば、飲み会...

つった! 寝ていたら足がつるのはどうして?対処法は?

執筆:山村 真子(看護師・西東京糖尿病療養指導士) 夜寝ている時、突然足がつってしまい、激痛で目が覚めた! そんな経験をされた方、いらっしゃいませんか? 突然起こる足のつり。どうしてこのようなことが起...

働く人に増えている「適応障害」 原因となる3つのパターン

執筆:山本 恵一(メンタルヘルスライター) 医療監修:株式会社とらうべ 環境にうまくなじめないことから、落ち込んだり、意欲や自信を喪失したり、イライラして怒りっぽくなったり、体調面が悪くなったり、場合...