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社会復帰 やったことがない仕事でも…

仕事を探しはじめて2週間ほど経ったころ、Eさんは音楽関連のソフトを扱う会社で派遣社員として働くことが決まりました。仕事の内容は、カタログのデータ入力がメインで、音楽ソフトの短い説明文を書くこともあります。
Eさんはパソコンを使う仕事は未経験だったため、最初は「自分にできるのだろうか？」という不安もあったといいますが、好きな音楽に関する知識を認められての採用だったため、勇気を出して飛びこむことができたようです。
また、「ここで仕事を決めないと、来月は収入がない」という焦りも、Eさんが仕事を決めることを後押ししたとのことでした。
 

社会復帰 友人・知人に支えられて

こうして、なんとか社会復帰を果たしたEさんでしたが、骨折して働けなくなった当時を振りかえってみると、多くの友人・知人に支えられていたことに気がついたそうです。
Eさんの家族は遠方に住む母親ひとりであり、Eさんは身内からの援助は受けられませんでした。しかし、Eさんとおなじように生活面で苦労しながら活動をつづけている音楽仲間たちが、食料を差し入れてくれたり、買い物に行ってくれたりと、金銭面以外でいろいろな援助をしてくれたというのです。
また、Eさんから「家賃が払えない」ことを相談されたアパートの大家さんも、Eさんに対して福祉事務所を紹介するなど親身になって接してくれており、これらはEさんの人柄や日頃の「人づきあい」のたまものといえるでしょう。
 

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