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『肌に塗る場合』間違った使い方はシミを濃くすることもある!?
上記(1)(2)のような働きがあるビタミンC。
しかしビタミンC成分を扱うときに、勘違いされがちなことがあります。
例えば、ビタミンCが豊富なレモン汁で化粧水を作ったり、レモンの輪切りでパックする人がいますが、シミやくすみには逆効果なのだそうです。
レモンにはビタミンCも含まれていますが、皮の部分に「ソラレン」という光感受性の成分も含まれており、その成分が紫外線を逆に吸収しようと働きかけるためシミやくすみが濃くなってしまいます。
市販の化粧品は、そのあたりを研究して作られているので安心して使用できますが、レモンを直接肌に使うには、ビタミンC自体の刺激も強いこともあり、手作り化粧品でのスキンケアは慎重に行わないと、トラブルのもとになります。
『食べて飲んで内側からとる場合』効果的な ビタミンCの摂取法 は?
ビタミンCはメラニンの生成を抑えるだけでなく、肌のハリのもとになるエラスチンやコラーゲンの原料にもなっています。特に、紫外線を浴びた肌はメラニン色素が活性化するだけでなく、活性酸素も発生し、肌にダメージを与えます。ビタミンCは、このとき抗酸化力を発揮します。ですから外からだけでなく、食べるほうにも着目しましょう。
夜がいいってホント? 肌に効く3つのポイント
・ソラレンが含まれる食べ物は、夜食べるのがベスト
肌につけると逆にシミができると先述した「ソラレン」ですが、ソラレンを多く多く含む食品(食材)はビタミンCが豊富なので、積極的にとりたいものです。しかしソラレンを多く摂取すると、紫外線吸収を促進する場合があります。
食べて2時間ぐらいがもっとも紫外線の吸収率が高まるので、ソラレンが豊富なものをたくさん食べる場合は、夕方から夜がいいでそうです。
<ソラレンが多い食材>
レモン、グレープフルーツ、オレンジ、ライム、イチジク、パセリ、キュウリ、セロリなど
(※ソラレンはすべてのビタミンC含有食材に含まれているわけではありません。さらにビタミンCのサプリメントにはソラレンは含まれていません。)
・毎日こまめに摂ること
ビタミンCは、一定以上は体内に貯蓄できません。2~3時間で排泄されるので、1度にたくさんとるよりも3食に分けて、こまめにとる方法がベスト。例えば、忙しい朝は、ジュースやスムージーで簡単補給。昼はたっぷりサラダなどで補給、夜はサプリメントなどで補給する、というのもいいでしょう。
・大量投与が有効とは限らない
ビタミンCは、ほとんどが尿として排出されてしまうので、たくさんとったほうがいい、という意見があります。しかし、そもそも身体が貯蔵(貯蓄)できる量は限られているので適量で十分。一般的には、1日50mg~100mgといわれています。この数値を目安に食品やサプリメントの量などを考えてみるといいでしょう。
監修:井上 肇(いのうえ はじめ)
聖マリアンナ医科大学・特任教授、 日本抗加齢医学会評議員、 日本再生医療学会評議員、 薬剤師・薬学博士・医学博士、 星薬科大学薬学部卒、 同大学院薬学研究科修了聖マリアンナ医科大学形成外科学教室助手、 講師、 准教授を経て、 幹細胞再生医学(ANGFA(株)寄附)講座代表・特任教授、 同時に同大学院形成外科特任教授を兼務
出典
「アンファーからだエイジング」http://www.karada-aging.jp/
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