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時間や生活に追われると、ストレスや疲労をためてしまいがち。プレッシャーがかかっていたり睡眠時間が減ったりすると、疲れてしまいますよね。2015年5月、マイボイスコム株式会社が男女11,658名を対象に「疲労に関するアンケート調査」によると、慢性的な疲れを感じている人は70.6%。半数以上の人が、日頃から疲れを感じているようです。
いったいどんな飲み物で疲れを解消しているのでしょうか?
疲れをとりたいときに飲む物 って?
マイボスコム株式会社の調査によると、 疲れをとりたいときに飲む物 として挙げられたのが「コーヒー」「栄養ドリンク」「ビール」です。みなさんのなかにも、常日頃から摂取している人もいるでしょう。気休めに飲んではいるものの、本当にこれらの飲み物には疲れをとる効果はあるのでしょうか?
コーヒー飲料
勉強や仕事中でも気軽に飲むことのできるコーヒー飲料。ほっと一息つきたいときに飲む人も多いはず。コーヒーに含まれるカフェインには諸説あり「疲労の原因になる」「疲労の回復剤になる」という二つに分かれます。
カフェインを摂取すると体内で興奮と覚醒を促すホルモンが分泌され、このホルモンが刺激をしすぎることでエネルギーを消耗し、余計に疲れてしまうそうです。一方で、この刺激はやる気を起こさせる「ドーパミン」であるため、行動量が増えて元気になると唱える人もいます。さらに、カフェインにはセロトニンを減少させてしまう物質が含まれているため、うつ病の人のなかにはコーヒーが禁止されている人もいるようです。
また、眠気防止にも効果的なカフェインは、疲労回復の一番重要な睡眠を邪魔してしまいます。カフェインの効果が消えるのには8~12時間かかり、完全に消えるのには数日間かかるとまで言われています。
栄養ドリンク
通常のドリンクよりも小さいサイズで高価なのが栄養ドリンク。「飲んだら元気になる」と疲れた日に摂取している人もいるでしょう。そんな栄養ドリンクですが、効果は「飲んだら疲労が回復する」という思い込みによる心理的な効果が大きいと言われています。
ビタミン補給や代謝を助けるといった明確な目的のある栄養ドリンクは、飲み続けていくことで疲れにくい身体を作りますが、そうでない場合は気休めにしかなりません。栄養ドリンクの効能をよく確認し、自分の求める症状に合ったものを飲むのが効果的です。
ビール
意外にも疲れを癒すのに効果的なのがビールです。人は疲れると身体に「乳酸」や「水素イオン」が溜まってしまいます。通常の運動量であれば炭酸ガスを作り出し、溜まった水素イオンを外に出しますが、運動量が増えると炭酸ガスの生産が追い付かなります。そのため、体内に水素イオンが溜まって身体が疲れやすくなってしまうのです。
炭酸飲料は、この不足した炭酸ガスを補充して水素イオンを外に追い出すのを手伝ってくれるのです。ビールはこの炭酸ガスが含まれているうえに、アルコールによって血の流れがよくなり、炭酸ガスが全身によく回って疲労を解消してくれます。「仕事のあとのビールが美味しい!」というのには、こんな理由があるようですね。
とはいえアルコールの疲労回復効果は、「飲んですぐ元気になりたい」という人向けの短期的なもの。慢性的な疲労を解消したいのであれば、栄養ドリンクを飲むほうがいいでしょう。
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