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不食 は本当に安全なのか?
近年、モデルや有名人をはじめ、気軽にできる断食ダイエットが流行しており、食べない=ヘルシーという考え方が広がりつつあります。しかし、食べないことの健康効果については諸説あります。実際、長期間の絶食によって代謝が極端に下がってしまう病気にかかるケースや、スイス人女性が「 不食 」の実践中に餓死したという痛ましい事態も起こっています。当然のことながら、食べないことは生命の維持に危険を及ぼします。食べ物から摂取する栄養素は生命活動のための重要な要素であり、不足しても過剰でも問題が生じます。このことは医学的にも栄養学的な観点からも明らかです。食べないことの健康効果や許容期間などは、科学的には明らかになっていないのが現状です。
食べないことのリスク
食べないことによって、具体的にどのような身体の変化が起こるのでしょうか? 身体がエネルギー不足と判断すると、いまある身体の組織を破壊してエネルギーを作り出します。脂肪だけでなく筋肉、骨、毛髪など、健康な身体に必要な組織まで減少してしまいます。また、断食をすることでエネルギー不足になり、必要以上に身体がエネルギーを溜めこもうとします。その結果、食事を再開したときにリバウンドが起きやすくなります。また、 不食 を続けた結果、神経性食欲不振症に陥入ることがあります。榎木さんは、「 不食 中に空腹感はなかった、苦痛もなかった」と述べていますが、これは摂食障害の症状かもしれません。また、体重が極端に減少すると女性の場合は生理が止まることもありますし、最悪のケースでは死に至ることもあります。
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