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◆消化効率の違いが体重増加を左右する
研究者によれば、 高塩分 ・高脂肪食における体重増加の抑制は、摂食行動、身体活動、安静時代謝などの違いによるものではなく、消化効率の低下によるものだといいます。
塩分の消化効率への影響で、低塩分の食事に比べ 高塩分 の食事のケースでは、体重増加量が少なかったのです。
しかし、研究者は次の点も強調しています。この研究は 高塩分 食が体に良いことを示すものではなく、 高塩分 食が循環器系疾患のリスクを増大させるものであることに変わりはない。研究の主眼は、塩分というそれ自体カロリーのない栄養素が体重増加に影響することを示すところにある、と。
この研究の意味する事は、カロリーだけが太り方に関係しているのではないということです。つまり、カロリーにならない栄養素や個々の身体の状態によっても吸収効率は変わるのです。
◆高脂質・ 高塩分 のラーメンがダイエットにいいわけではない
ラーメン好きの皆さんには、残念な結果ですが、必ずしも、 高塩分 を摂取することで、高脂肪食による体重増加が抑えられるわけではありません。 高塩分 食は循環器系疾患のリスクを増すこと、つまり、健康に良くないことに変わりはなく、また、ダイエットという点からみても、塩分濃度に関わらず高脂肪食を摂った結果体重は増加しているのです。高脂質・ 高塩分 のラーメンを食べる時には、やはりリスクに留意する必要がありそうです。
執筆:斉藤雅幸(Mocosuku編集部)
監修:山本ともよ(管理栄養士)
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