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「1日2食健康法」は太るという声も
1日2食健康法は、ダイエットに効果的で健康的な身体になると言われています。ところが、1日3回食べる習慣のあった人が2食に変えると、食欲がコントロールできずに暴飲暴食に走るケースがあります。また、食べないことで代謝が落ち、病気にかかってしまう可能性も。1食抜くことは必ずしも健康的なこととは言えません。
「本当に 正しい食事制限 」とは
外食産業の市場が拡大し、ファストフードやコンビニなどのチェーン店でいつでもどこでも食べられることになった今、私たちは必要以上に食べ物を摂取している傾向にあります。 健康を損ねない「本当に正しい食事制限」にはどのようなポイントがあるのでしょうか?
栄養素が偏らない
食事制限をして「量」を減らしても、回数は減らさないで栄養バランスを整えた食事を摂ることは大切です。タンパク質、脂質、炭水化物、ビタミン、ミネラルの五大栄養素 をバランスよく摂取しましょう。
ご飯を食べない、肉を食べないなど特定の食品を制限したり、反対に、野菜ばかり、肉ばかりなど特定の食品ばかり摂取するのは身体によくありません。バランスの良い食事は、人間の身体が本来の働きをするために必要な栄養素が摂れる食事をいいます。栄養素の過不足は、本来の身体の働きを乱し、代謝を落としてしまったり、不調を引き起こします。
間食をしない
平均的な20代女性の1日のエネルギー量は約1800Kcal。体格や運動力によって異なりますが、間食は1日に摂取するエネルギー量の1割に相当する180Kcalであれば、 とっていいものとされています。とはいえ、間食の際によく食べられるクッキーやチョコレート、スナック菓子などは糖質や脂質が多く、カロリーも高い傾向があります。
ケーキやスナック菓子にいたっては400kcal以上するものもあるでしょう。マラソンで消費できるカロリーの目安は、体重×距離だと言われているので、体重50kgの人が10km走って500kcalほどになり、少し間食するだけで10km走らなければなりません。これでは、 走ったぶんまたお腹がすいてほかのカロリーを摂取してしまうでしょう。
正しい食事制限をするためには、できるだけ間食を控え、食事の時間にバランスの良い食事を摂取することが大切です。
アルコールやジュース類は飲まない
アルコールを摂取すると脂肪酸が合成されるため、肥満の原因になります。また、液体に溶けているため気づきにくいですが、ジュースには多量の砂糖が含まれています200mlのパックに含まれる砂糖はスティックシュガーで約7本分にもなります。特にジュースは吸収効率も高いため、血糖値が急上昇してしまい、脂肪がつきやすくなってしまいます。
よく噛んで食べる
食べ物を咀嚼(そしゃく) すると、食べていることが脳の視床下部に伝わり、神経伝達物質であるヒスタミンが分泌され、満腹中枢を刺激します。このヒスタミンは噛めば噛むほど分泌されるため、少量の食事でも満足することができます。
反対に、食事をよく 噛まずに食べると満腹感が得られにくく、食べ過ぎにつながってしまいます。肥満の原因になるので、食事をするときには一口につき30回以上噛むよう意識しましょう。こうすることで、1回あたりの食事の量を減らすことができます。
夏に向けてダイエットに取り組む人も多いかと思いますが、「本当に正しい食事制限」をして、健康で美しい身体づくりを心がけましょう。
監修:山本ともよ(管理栄養士)
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