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真夏のダイエット より効率的に脂肪に働きかける栄養素って?
余計な脂肪をなるべくとりこまずに済む、これら「カット系」の栄養素で、よりボディケアに期待できるものを加原さんに聞いてみました。
「成分としては、やはりポリフェノールです。ワイン由来のものが有名ですが、実は、海藻に含まれるポリフェノールも、余計な脂肪の摂取をしにくくする働きをするのです。
海藻ポリフェノールは、分子がワイン由来のポリフェノールより大きく、渋ガキの渋み成分であるタンニンと同程度の大きさです。この分子の大きさの為、脂肪を分解する酵素リパーゼの働きを、ワイン由来のものより弱めてくれるのです。リパーゼが弱められれば、油や脂肪が分解されずに流れていきます。
結果として、余計な脂肪の摂取を抑えつつ、食べながらのダイエットにつながるのです。」
「海藻由来のポリフェノールが、体重の増加を抑える働きをもつことは、マウスを用いた実験で確認されています(2004年の日本農芸化学会で発表)。
この実験では、高脂肪食だけを与えていたマウスに比べ、高脂肪食と海藻ポリフェノールを与えていたマウスは、体重増加が抑制されるという結果が確認されました。」
真夏のダイエット 自然な感じのお通じを目指せる? 嬉しいケースも
「さらに、ヒトが食事を食べる5分前に、海藻ポリフェノールを摂取した場合、5~6時間後に血中の中性脂肪値の上昇を抑えます。
個人差はありますが、余計な脂肪を流すことが、自然な感じのお通じ・代謝の変化としてあらわれる場合もあるようです。」
現在、日本人の肥満は、女性5人に1人、男性3人に1人といいます。普段の食生活をしながら、無理なくダイエットは行いたいもの。
余計な脂肪の吸収を抑えるポリフェノールなど栄養素の摂取に努めることにより、無理なく継続的なダイエットが可能になるのではないでしょうか?
<取材協力>
加原卓(理研ビタミン株式会社ヘルスケア事業部 企画開発室長)
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