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スイカの効能 :スイカに多く含まれる「シトルリン」
スイカの学名を「Citrullus vulgaris」というそうです。ここから、「シトルリン」と命名されたアミノ酸があります。シトルリンはメロンやきゅうりなどのウリ科に多く含まれますが、中でもスイカは圧倒的な含有量です。100gあたりのシトルリン量を見ると、スイカ180mg、ヘチマ57mg、メロン50mg、きゅうり9.6mgなどとなっています。
シトルリンは体内で一酸化窒素を生成し血管を拡張する作用があるといわれています。暑い夏でも、エアコンの使用などで血流は悪くなります。そうすると、むくみ、冷え性、肩こり、肌荒れなどが起こりやすくなります。また、水分が不足して血液がドロドロになりがちな夏場は、脳梗塞や心筋梗塞のリスクが高まることが知られています。血管拡張作用は、血流をよくし、これらの不調の改善に役立ちます。
スイカには、体内の水分量を調整するカリウムが含まれています。塩をかけて食べれば塩分・糖分・水分を同時に補うことができ、天然のスポーツドリンクのように熱中症予防に貢献してくれるでしょう。
シトルリンは皮の部分に多く含まれています。スイカはデザートとしても楽しめるのはもちろん、おかずとしてご飯と一緒にも食べられます。一番厚い、緑色の外側の皮だけ取り除き、漬物や味噌汁の具などに使ってみるのもよいですね。「夏にスイカ」には理由があります。無駄なく、美味しく、いただきましょう。
<参考>
よくある質問(北陸農政局)
http://www.maff.go.jp/hokuriku/kids/question/green03.html
スイカの種、食べても大丈夫?(JAグループ福岡)
http://www.ja-gp-fukuoka.jp/education/akiba-hakase/001/024.html
スイカの皮で….味噌汁作ろう(cookpad)
http://cookpad.com/recipe/2733471
執筆:斉藤雅幸(Mocosuku編集部)
監修:山本ともよ(管理栄養士)
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