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最近、 子どものメタボリックシンドローム が増えているそうです。
2014年、香川県が小学4年生を対象におこなった血液検査で、肝機能、脂質、血糖値の異常値を示した子供の割合が、それぞれ1割にも上ることが判明した、ということが報じられています。香川県では2012年に、子供の生活習慣病予防を目的に血液検査を実施する自治体に、費用を補助する制度を導入。2013年からは、県内の17市町にある公立小学校が、小学4・5年生を対象に糖尿病などを見つけるための血液検査を実施しています。いま、子どもの生活習慣病のひとつとして、「メタボリックシンドローム」が増えているそうです。原因と予防法について考えてみたいと思います。
子どものメタボリックシンドローム :深刻化している小児肥満の問題
厚生労働省の資料によると、小児肥満の子どもの約70%が成人肥満に移行すると考えられており、小児期でも肥満度が高いとメタボリックシンドロームを発症している可能性が高いことが指摘されています。
こうした状態を放っておくと、小児といえども、高血圧や糖尿病、脂質異常症などの生活習慣病を発症する可能性が指摘されています。そのため、「小児期メタボリックシンドローム」の診断基準が設けられ、早期発見や早期予防が求められるようになっています。小児の肥満度については、下記で簡単に診断できます。
肥満度(%) = (実測体重 – 標準体重)÷ 標準体重 × 100
判定は、幼児では15%以上が肥満児、学童期以降では20~30%が軽度肥満、30~50%が中等度肥満、50%以上が高度肥満と判定。
しかし、 子どものメタボリックシンドローム は肥満児だけでなく、やせている子どもにも増えています。これらも考えると、子ども全体に増加している可能性が高いといえます。
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