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アルコールの注意点 (2)
アルコールによる体の変化を知ろう
血中のアルコール濃度が最高になるまでには、ふつう飲酒してからおよそ30~60分ほどです。
口から入ったアルコールは、胃で20%、小腸から80%吸収されますが、その大部分は肝臓で処理されます。
肝臓では、アルコール脱水素酵素などにより分解され、悪酔いや頭痛、動悸の原因ともなるアセトアルデヒドになり、さらに肝臓内のアセトアルデヒド変換酵素により、酢酸へと分解されます。この酢酸は血液によって全身へめぐり、水と二酸化炭素に分解されて、汗や尿、呼気中に含まれて外へ排出されます。
アルコールの注意点 (3)
空腹の状態で飲めば、急激にアルコール濃度があがる
もし空腹の状態であれば、アルコールが胃に入ると、胃だけでなく小腸にもすぐにアルコールが流れて、いきなり吸収されます。そうなると血中アルコール濃度が一気に上昇します。
また、短時間に大量に飲酒することも、急激にアルコール濃度があがります。肝臓でのアルコール処理が追いつかないのです。
この大阪のホストの例でもそうですが、30分以内に大量のアルコールを摂取した場合、しばしば昏睡や死亡にまで至ります。日本人は、遺伝的にアセトアルデヒド変換酵素の働きが弱い、あるいはほとんど働かない人がいます。その人に無理矢理一気飲みなどをさせた場合、量が少なくても急性アルコール中毒の起こる可能性があります。
したがって、そのような人に無理矢理飲ませる行為は、殺人と言っても過言ではありません。
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