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アルコールの注意点 (6)
診断と治療
アルコール中毒では、血中アルコール濃度を測定してすぐにわかりますが、気を付けなくてはならないのは、アルコール以外の原因での意識障害です。
酔っていて転倒により打撲や頭蓋内出血などを起こしている場合があります。また脳梗塞を発症していたり、低血糖や高血糖による意識障害の可能性もありますので、注意が必要です。
急性アルコール中毒が軽症ならば、体温を保つように注意して観察していると、自然に回復します。重症例で昏睡の場合、気管内挿管を行い、必要に応じて人工呼吸を行います。
また胃の中に管を入れて、胃洗浄をして、アルコールを取り除きます。同時に下剤も投与します。また輸液でアルコールの排泄を促進することも必要です。
<執筆>
南部洋子
看護師・タッチケア公認講師 株式会社 とらうべ社長。国立大学病院産婦人科での経験後、とらうべ社を設立。タッチケアシニアトレーナー
<監修>
坂本 忍(医学博士 公認スポーツドクター(日本オリンピック委員会強化スタッフ))
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