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自由に高脂肪食を摂取したマウスだけが不健康に!
それぞれの条件に合わせた食事を与え、18週間にわたって体重を測定しました。なお、水は自由に飲めるものとしました。すると、実験当初はいずれも25gだったマウスたちに体重の変化が認められました。18週後の体重はそれぞれ次のようになりました。
1)通常食を夜の8時間に限って摂取するマウス:約30.5g
2)通常食を自由な時間で摂取するマウス:約32.6g
3)高脂肪食を夜の8時間に限って摂取するマウス:約34.2g
4)高脂肪食を自由な時間で摂取するマウス:約47.4g
高脂肪食を自由な時間で摂取するマウスだけが突出して重くなっていたのです。そして、同じく高脂肪食を摂取していたにも関わらず、時間制限ありで高脂肪食を摂取したマウスは通常食のマウスとそれほど差がありませんでした。
肥満、高インスリン血症、肝脂肪の変性、炎症などのメタボリックシンドロームに関わる指標についても、時間制限ありで高脂肪食を摂取したマウスは通常色のマウスと同程度だったといいます。
食事の時間 を制限するのは有効
この研究はあくまでもマウスの変化を調べたもので、そのまま人間に当てはまるものではありませんが、健康的な生活を送る上でのヒントを与えてくれます。少なくとも、高脂肪食を時間制限無しで摂取するのは控えた方が良いでしょう。そして、ヒトの体内リズムに合わせて 食事の時間 に制限を設けることで、高脂肪食でも肥満につながりにくいと考えられます。
また人間の場合、夕食を早い時間にとれば、それだけ 食事の時間 を制限することにつながり、太りにくくなると言われています。一方、朝食を抜く、あるいは朝食の時間を遅らせることによって、遅めの時間帯の中で 食事の時間 を制限することはできます。ただし、こちらに関しては、血糖値の乱高下など別の要因が関わってくる可能性があり、より慎重になる必要がありそうです。1日の中で最後にとる食事をできるだけ早くして時間制限を設けるのが無理のない方法です。よく耳にする、「夕食は就寝3時間前まで」といったアドバイスはやはり有効であったといえるでしょう。
<参考>
食事の時間 を制限したマウスは高脂肪食を摂取しても肥満やメタボリックシンドロームにならない
http://first.lifesciencedb.jp/archives/4981
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