(※記事中の語句のリンクは、その語句について詳しく解説したMocosuku姉妹サイトが開きます)
夏の家電の効果的な使い方:1日何時間くらい使っているの?
それぞれの家電で、1シーズンでの1日の平均使用時間は、
「エアコン」「扇風機」「サーキュレーター」=1時間以上4時間未満
「冷風扇」=「4時間以上7時間未満」
がもっとも多い結果となりました。
ちなみに「冷風扇」とは、水の蒸発による気化熱を利用して、放出する空気の温度を下げています。水を使っているので環境や人に優しく、冷えすぎない、という特徴があります。
長時間使用されている理由はこんなところにあるのかもしれません。
最近は節電意識の高まりから、こうした家電をまったく使わない家庭もあるようですが、風通しの悪い高温多湿の環境で長時間寝ていると、正常な体温調節ができなくなり、身体に熱がこもって熱中症になる危険があります。
厚労省では、気温や湿度の高い日には、無理にがまんせず、適度にエアコン等を使用することを呼びかけています。
夏の家電の効果的な使い方:寝るときの「扇風機の付けっぱなし」は身体に悪い?
蒸し暑い日本の夏、理想的な家電の使い方とはどんなものなのでしょうか。
まずは、家電が出す空気の違いを認識しておきましょう。
エアコンや冷風扇が冷たい空気を出すのに対して、扇風機やサーキュレーターは、空気を運ぶだけです。つまり、30℃の室内なら吹き出す風も30℃なのです。
ではなぜ涼しく感じるのでしょう?
人間は、体温によって身体の表面に熱を帯びています。風があると、この熱の空気層が吹き飛ばされて熱が奪われます。「熱の空気層ができる→吹き飛ばされる」。この繰り返しによって、涼しく感じるのです。
もし扇風機やサーキュレーターの風を直接浴びれば、このサイクルが速まるので熱の層ができる暇がなく、身体はどんどん熱を奪われていきます。
もし一晩、風に当たり続ければ、身体は体温調整のバランスを崩してしまいます。冷え切って夏風邪の原因にもなります。
厚労省によると、熱中症を防ぐためには、エアコンや扇風機を上手に使って身体を直接冷やすのではなく、「室温」を上がりにくくすることが基本とのこと。適度な温度にエアコンを設定し、扇風機やサーキュレーターを使い、部屋の中に風の動きを作りましょう。
エアコンの温度設定と実際の室温は異なりますので、部屋の温度で28°Cを超えないようにするのが理想です。
スポンサーリンク