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執筆:山本ともよ(管理栄養士)
手軽に食べられる野菜として好まれるキュウリがギネスブックに掲載されたことがあります。
とはいっても、名誉な評価ではなく、とっても残念な評価です。
特別目立つ栄養成分がないことから、「世界で一番栄養のない野菜」として認定されてしまったのです。そこで、今回はキュウリに含まれる栄養素について管理栄養士の方に聞いてみました。
キュウリに含まれる栄養素
実は、キュウリは95%以上が水分です。みずみずしい食感を楽しむ野菜といっても良いでしょう。キュウリに含まれる特徴的な栄養素を挙げてみましょう。
・カリウム:身体の水分調整をするので、むくみ予防や改善に効果的。
・ビタミンA:ベータカロテンという形で存在します。皮膚や粘膜の健康を保つのに働きます。
・ククルビタシン:唾液や胃液の分泌を促進し、食欲増進に働きます。
・ピラジン:キュウリ独特の青臭さの成分。血液をきれいにする抗酸化物質で、生活習慣病の予防に働きます。
・ホスホリパーゼ:脂肪を分解するのに働く酵素。従来型より分解力が強い新型の酵素と言われています。
このように、身体にいい働きをする成分が含まれているのです。しかし、残念なことにその量は多くありません。そのため、「ほかの野菜と比較して」栄養のない野菜と言われてしまっているのでしょう。
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