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朝の血圧はそもそも上がりやすい
朝食を食べないとお腹が空いてイライラするため、血圧を上げてしまうことは分かりました。
しかし、そもそも朝は血圧が上がりやすい傾向にあります。
血圧は、1日中一定なわけではなく上下しています。食事の前後や運動後は血圧が上がりますし、排泄後や入浴後は一時的に血圧が下がります。このように、1日の動きに合わせて血圧が上がったり下がったりしているのです。
この血圧の変動を調節しているのが自律神経です。
自律神経とは、血圧や呼吸、脈拍、消化管運動などさまざまな体の働きを調節している神経です。自律神経には、日中や興奮時に活発になる「交感神経」と、寝ている間やリラックスしているときに活発になる「副交感神経」があります。
血圧は交感神経が活発に働くと上がり、反対に副交感神経が働いているときは下がります。
このことは、夜寝ている間の安静時は副交感神経が優位になっているので血圧は下がり、朝に目覚めて交感神経が優位になってくると、血圧は次第に上がってくる、ということです。。
つまり、朝、目覚めてからお昼までの血圧は、徐々に上がっていくというのが体の正常な反応なのです。
血圧が高い人は午前中の空腹に注意
このように、朝に目覚めると徐々に血圧が上がっていくという体の自然な反応から、
朝食を抜くことでお腹が空いてイライラするとさらに交感神経が高ぶり、血圧が高くなりやすくなってしまいます。
また、もともと高血圧の人は尚更、注意が必要です。
特に、朝起きぬけに血圧が高くなりやすい「早朝高血圧」の人は、突然死のリスクが高いといわれています。早朝高血圧の人は、朝食を抜くことでさらに血圧が高くなるので、血圧管理と食事管理をする必要性があるといえます。
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