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怒りを効果的に鎮める3つの方法
上述の野村准教授は、怒りを効果的に鎮めるカギを3段階で示しています。
1.怒っている状態から注意をそらす(気晴らし)
対象や場所から離れて、気分転換をする。気をそらすおしゃべりもOK。
怒りが強ければ腹式呼吸を10分ほどやってみる。
2.客観的に原因や状況を再評価(振り返り)
どうして怒ったのか、どんな状況だったのかなど、怒ってしまったことを客観的に振り返る(認知的再評価)ことで、イラッとした原因に迫る。
ちなみに、この作業は脳科学的には、前頭前野を活性化させることにもつながるというのが、野村準教授の弁。
3.社会的共有(言語化、表現)
イラッとした経験を、自分だけのものではなく、誰かに話して共有をする。
この第3者と話すことは、上述2.の「認知的再評価」を促進することにもなり、自分がやったことを認めたり、自信がついたりすることにもつながります。
不必要な怒りをなくす生活習慣
人間にはイライラしやすくなる状態があります。
身体が疲れていたり、不眠状態だったり、栄養が欠乏していたり、運動不足が高じているなどです。また、そんな時はキレ方も激しくなったりするもの。ですから、普段から生活習慣を整えておくということは、イラッとする状態を必要以上に増幅しないことにもつながります。
「最近イライラしやすいかも」と思われる方は、一度自身の生活習慣を見直してみることが良いかもしれません。
<参考>
http://www.kyotoliving.co.jp/article/101106/front/
<執筆者プロフィール>
山本恵一(やまもと・よしかず)
メンタルヘルスライター。立教大学大学院卒、元東京国際大学心理学教授。保健・衛生コンサルタントや妊娠・育児コンサルタント、企業・医療機関向けヘルスケアサービスなどを提供する株式会社とらうべ副社長
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