(※記事中の語句のリンクは、その語句について詳しく解説したMocosuku姉妹サイトが開きます)
全身につながる身体の中の老化
年齢とともに体重が増えたり、疲れやすくなるのは老化の兆しです。
基礎代謝は10代をピークに、加齢と共に低下していきます。これは筋肉量が減少することが大きな原因です。
これに運動不足も加わると、エネルギー消費量はさらに低下し、太りやすくなります。
さらに若い頃と食事が変わらないまま、身体が重かったり、疲れやすいので運動をしないという生活が続くと、生活習慣病にもなりかねません。
そして身体の中の老化は肌のターンオーバーを遅らせるなど、見た目の老化にも直結するため、食事、運動に加えて喫煙、アルコール、ストレスなどの生活習慣は全身の老化を大きく左右します。
性別による老化の違い
老化の現れ方は性別によっても異なります。
たとえば40代ごろまでの女性は、女性ホルモンの影響によって血管の若さが保たれています。そのため、高血圧や動脈硬化といった血管の変化は男性の方が早く現れる傾向にありますが、更年期や閉経後には女性もリスクが増加していきます。
また、男女差が一番大きい病気は「骨粗しょう症」と言われており、男性ホルモン・女性ホルモンの影響で骨粗しょう症になるのは、女性の方が顕著です。背中や腰が曲がってきたり、痛みがあったり、少しずつ身長が縮んできている、といったことも老化に伴う見逃せない身体の変化です。
このように老化の兆しは身体の至るところに現れます。
老化は自然な現象であり、すべてが悪いものではありません。とはいえ、それが原因で生活に支障をきたすこともあります。
変化を早めに察知し対策をとることで、身体も心も若々しく過ごせるといいですね。
<執筆者プロフィール>
井上 愛子(いのうえ・あいこ)
保健師・助産師・看護師・保育士。株式会社とらうべ社員、産業保健(働く人の健康管理)のベテラン
スポンサーリンク