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温泉に共通する効果
泉質を問わず温泉に共通する効果を「一般的適応症」といいます。温泉に効果があるとされる理由は、温泉のさまざまな作用によって次のような効果が期待できるからです。
温熱作用による効果
温泉による温熱作用が血管を拡張し、筋肉や関節痛の痛みをやわらげます。また、血圧を下げるなどの心臓や血管などに対する効果を発揮するといわれています。
リラックス効果
温泉に入ると浮力が働くので、身体が軽くなり筋肉の緊張がほぐれることによってリラックス効果が期待できます。
とくに37~40度の温かいお湯には、副交感神経を刺激し、リラックス効果が期待できます。一方、42度以上の熱めのお湯は、交感神経を刺激するため、入浴後にすっきりとした感覚をもたらします。
疲労回復効果
身体が温まると全身の血行を促進されて、新陳代謝が高まります。体内の老廃物の排出を促すので、疲労回復などにつながります。
ストレス解消効果
温泉地に行くという日常生活から離れることができますね。これによって、日々のストレスから解放されたり、精神的疲労を回復する効果が期待できます。
こんな症状に効く!温泉の一般的適応症
温泉の成分による効果ももちろんですが、温泉の「一般的適応症」は、上記の作用の総合的な反応と考えられます。具体的には次のような症状に効果があるといわれています。
・筋肉又は関節の慢性的な痛み又はこわばり(関節リウマチ、変形性関節症、腰痛症、神経痛、五十肩、打撲、捻挫などの慢性期)、運動麻痺による筋肉のこわばり
・冷え性、末梢循環障害
・胃腸機能の低下
・軽症高血圧、耐糖能異常(糖尿病)、軽い高コレステロール血症
・軽い喘息又は肺気腫
・痔の痛み
・自律神経不安定症、ストレスによる諸症状(睡眠障害、抑うつ状態など)
・病後回復期、疲労回復、健康増進
ここまで温泉に共通して期待できる効果や症状をご説明してきました。
温泉にはさらに泉質別に効果が期待できる泉質別適応症があります。詳しくみていきましょう。
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