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年収400万円のサラリーマンが相当!?「下流老人」
冒頭でもお話しした「下流老人」とは、社会福祉士であり、首都圏で生活困窮者支援を行うソーシャルワーカーの藤田孝典さんが提唱した言葉です。
「生活保護基準相当で暮らす高齢者や、その恐れがある高齢者」と定義されています。
普通に暮らすことができず、下流の生活をせざるを得ない老人を表し、今後、日本の平均だと言われている年収400万円のサラリーマンであっても下流老人になってしまう可能性があると警鐘を鳴らしています。
お金がないと長生きできない?
日本福祉大学が2012年に発表している「行政統計データを用いた4年間の追跡調査」によると、年収250万円以上の人に比べて、生活保護を受けている「下流老人」は、死亡率が3.5倍ほど高いことがわかっています。
さらに、もっとも低所得のグループはもっとも高所得のグループと比べて平均で5倍、「うつ」状態の人が多いこともわかっています。
「がん」を始めとした病気になるリスクも下流老人のほうが高いことから、お金がないことが精神的な不安につながり、身体に異常をきたしてしまうことが窺い知れます。
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