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うつ伏せの効果と注意点
うつ伏せ寝は、顎関節症が睡眠時の姿勢と関係があると指摘されています。
仰向けで寝た場合、顎にかかる負担が約5kgであるのに対し、うつ伏せでは約8~kgの負担重量がかかってしまいます。つまり、顎関節症や歯並びの乱れにもうつ伏せ寝は、影響があるということです。
また子どものうつ伏せ寝は、「乳児突然死症候群」の発症率が高まるということで、危険だとされています。
ところが、大人のなかにも「うつぶせ寝が好き」「うつぶせのほうがよく眠れる」という人もいます。
実際「うつぶせ寝健康法」という方法もあるくらいで、次のような効果があります。注意事項もあわせてみていきましょう。
<うつ伏せの効果>
・いびきが少なくなる
顔が下を向くことで、舌の付け根が下がらず気道が確保でき、いびきを少なくすることができます。それにより、睡眠時無呼吸症候群の症状が改善される可能性もあります。
・腰痛の改善になる
腰痛がある場合、背中への負担が減り、腰痛が楽になり寝やすくなります。
<うつぶせ寝をする場合の注意事項>
・身体に負担をかけない枕選びを行う
枕は、頭を支えるだけでなく上半身を支えられるような枕を選びましょう。首に無理は負担がかからないように、また柔らかすぎる枕を選ぶと呼吸が苦しくなったりします。
このように、うつ伏せには効果が期待できることもありますが、健康に良いからといって、無理にすることはやめましょう。「苦しい」「寝にくい」という感じた場合は、身体に負担がかかっています。
無理のない状態で行うことが基本です。
横向きの効果と注意点
腰痛がある場合、横向きで寝ることが多いようです。横向きで足の曲げる角度で、腰の楽な位置が決められ負担なく寝ることができます。
また睡眠時無呼吸症候群がある場合は、舌が落ちにくいので適しているといえるでしょう。
さらに、お腹が大きくなった妊婦でもシムス位(横に寝て、上になった方の足を軽く曲げて前に出して寝る姿勢)があり、適しています。
消化器系に不調がある場合は、右向きに寝ると腸の働きを助けることになりますし、血圧が低い場合は左向きに寝ると全身の血液が心臓に戻りやすくなりますので、この寝方がラクでしょう。
ただし、横向きの場合、寝返りが少ない人は左右どちらかの時間が長くなって、負担が偏ってしまいます。
これが影響して、身体の歪みの原因になる可能性があります。
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