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ストレートネックが引き起こす症状とは?
ストレートネックによって、次のような症状が現れることがあります。
・頭痛
・肩こり
・肩が上がらない
・眼精疲労、目のかすみ
・首の痛みや首が動かない状態、上を向きにくい・向けない、
・めまいやふらつき
・手のしびれ
・寝違いを繰り返しおこす
・腰痛
・頸椎症や椎間板症
・逆流性食道炎、吐き気、胸焼けなど
このように、ストレートネックが原因でさまざまな不調をきたすことがあります。
それではこれらの症状を防ぐために、どのようなことに気をつければよいのでしょうか?
ストレートネックにならないための対策とは?
その1. 全身の姿勢を見直す
まずは、次の方法を参考にしながら、正しい姿勢を意識しましょう。
・立っているときの正しい姿勢
立っているときには、両肩、腰骨の出っ張りがそれぞれ左右同じ高さになり、耳・肩・股関節・外膝・くるぶしが一直線になるようにします。骨盤は立てた状態にしましょう。
・座っているときの正しい姿勢
股関節・膝関節・足関節が90度になるようにし、かかとは浮かせずしっかりと地面につけます。足は組まず、内ももを閉じて骨盤を立てます。
パソコン作業をしている場合、画面から40cm以上離れて、目線はやや下になるようにしましょう。この時も耳と肩、股関節は一直線になるように意識してください。
いすの背もたれに背中がフィットしない場合には、小さなクッションを骨盤の後ろに挟んでみましょう。良い姿勢がとりやすくなります。
骨盤の立て方がわからないときには、次の方法を試してみましょう。
<骨盤の立て方>
(1)親指と人差し指で二等辺三角形を作ります。
(2)人差し指が恥骨のあたりに来るようにします。恥骨の場所を確認する場合には、おへそからまっすぐ下に向かっておなかを触っていきます。股の上あたりで触れた硬い骨が恥骨です。
(3)(2)で出来た三角形の面が、床と垂直になるようにします。これが骨盤を立てた状態になります。
その2. ストレートネックの体操を行う
胸のストレッチや肩甲骨の体操、首の体操を行いましょう。
ここでは簡単な方法として、バスタオルを使った体操と、テニスボールを使った体操をご紹介します。
・バスタオルを使った体操
(1)仰向けに寝た状態で首の下にバスタオルを1~2枚まるめて入れます。
(2)軽く頭が浮くような状態をつくり、左右に顔を10~20回ゆっくり振りましょう。
2~3分実施するだけでもいいですし、そのまま朝まで眠っても問題ないようです。
・テニスボールを使った体操
(1)2個のテニスボールをくっつけてテープで固定します。
(2)後頭部のでっぱりの下にある左右どちらかのくぼみに、テニスボールを縦に押し当てます。
(3)圧力をかけて押しながら、ゆっくり顔を持ち上げます。
左右のくぼみでそれぞれ1回ずつ、20~30秒程度から開始することで首がリラックスできるようです。
その3.体幹を鍛える
姿勢をよくするためにも、体幹を鍛えましょう。
腹式呼吸やストレッチなども効果的です。ヨガやピラティスなどの体幹を鍛える運動も向いていますね。
<執筆者プロフィール>
井上 愛子(いのうえ・あいこ)
保健師・助産師・看護師・保育士。株式会社とらうべ社員、産業保健(働く人の健康管理)のベテラン
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