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快眠のメカニズム
朝はスッキリ目覚め、昼間は必要以上に眠くならず、夜には自然に眠くなってぐっすりと眠れる。
こうした「快眠」こそが睡眠の質が良いことだと評するなら、「睡眠周期の充足」が大切でしょう。
これは、脳が眠る深い眠りとしての「ノンレム睡眠」と、脳は起きていて身体が眠っている浅い睡眠の「レム睡眠;REM(急速眼球運動)」とがセットになって約90分の周期をくり返すこと。
そしてその周期は入眠時にもっとも深い「レベル4」、だんだん浅くなって覚醒間近では「レベル2」と、ひと晩にサイクルが約4~5回起きることが、快眠リズムとされています。
睡眠の質の低下をもたらすもの
睡眠時間がすごく少なく、またそんな日が何日も続くと「うつ病」などのリスクが高まります。
ですから、睡眠時間(量)が少な過ぎても睡眠の質は低いといえるでしょうが、そのほかにも睡眠の質を低下させる経験があります。
睡眠障害
睡眠障害には、日本人の5人に1人が悩んでいると言われる「不眠」と、いわゆる寝すぎの「過眠」とがあります。
不眠には4つのタイプがあります。
・入眠傷害
不眠の中で最も多く、寝つきが悪い、なかなか眠れない
・中途覚醒
夜中に何度も目が覚めて、すぐに寝つけない
・早朝覚醒
必要以上に早く目覚めて、それから眠れなくなる
・熟眠障害
眠りが浅く、熟睡できない
過眠
睡眠時間量が極端に多い「寝過ぎ」の場合と、夜眠っているのに日中に強い眠気が生じて、起きているのが困難なケースとがあります。
かくれ不眠
さらに最近では、「かくれ不眠」も注目されています。慢性的な不眠ではないものの、睡眠に悩みや不満を抱え、日常生活に影響があり、しかも、睡眠の重要性について認識が低い状態を指します。
「睡眠改善委員会」(NPO法人日本ブレインヘルス協会)による造語です。いわば、かくれ不眠は単なる寝不足と不眠症との中間状態ともいえ、これまた睡眠の質がよくない状態です。
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