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緊張やストレスが原因の汗
緊張や不安、ストレスを感じるときにかく汗のことを「精神性発汗」と呼びます。
これは過度のストレスが、汗をかく働きに関連する交感神経を刺激することで起こるものです。日々の仕事や家事に追われて息をつく暇がない人、眠りが浅かったり、なかなか満足に眠れない人などは、気づかぬうちにストレスをため込んでいる可能性もあります。
自律神経のバランスを整えるため、気分転換やゆっくりと入浴する時間を設けましょう。そして、何より十分な睡眠を確保するようにしましょう。また、緊張する場面では大きく深呼吸するなど、自分がリラックスできる対処法をみつけておくことも大切です。
病院の受診も検討を
汗をかくことは正常な働きです。気にしすぎることは、かえって汗をかいてしまう原因となります。しかし、次のような場合には、病院で相談することも検討してみましょう。
更年期の症状が気になる時
40~50代の女性は、閉経にともない、ホルモンのバランスが大きく変化します。その結果、更年期障害の症状のひとつとして、汗がとまらなくなる場合があります。
婦人科ではホルモンバランスを整える漢方薬などが処方され、汗が改善することもあります。当てはまる場合には、相談してみましょう。
過度のストレスを抱えている時、頭痛やめまいなどの症状がある時
疲労やストレスなど、さまざまな原因で自律神経のバランスが崩れ起こる「自律神経失調症」。発症することによって、多量の汗や頭痛、めまいといった症状が現れます。
複数の症状があったり、長期間疲れが取れない場合には、我慢せず、一度病院を受診しましょう。
そのほか、汗をかきやすくなる病気
糖尿病やホルモンの調節に関わる甲状腺の病気は、症状として汗をかきやすくなることがあります。
以前に比べて急に汗をかきやすくなったり、全体的に体調が悪いという場合には、別の病気が関わっている可能性があることもあります。頭の片隅に置いておきましょう。
<執筆者プロフィール>
井上 愛子(いのうえ・あいこ)
保健師・助産師・看護師・保育士。株式会社とらうべ社員、産業保健(働く人の健康管理)のベテラン
<執筆者プロフィール>
株式会社 とらうべ
医師・助産師・保健師・看護師・管理栄養士・心理学者・精神保健福祉士など専門家により、医療・健康に関連する情報について、信頼性の確認・検証サービスを提供
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