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女性にとって話すことはストレス発散
かつては家族を守るための言葉でしたが、現代の女性にとっておしゃべりの目的はストレス発散や憂さ晴らしといった要素も多分に含まれています。
先ほど、「話すときの男女の脳の使い方が違う」とお伝えしましたが、一方で情報を分類し、保存する能力は男性の方が長けているともいわれています。ですから、1日の終わりにその日あった出来事を整理してけじめをつけることは、一般に男性の方が得意なのです。
反対に女性は出来事を整理することが苦手で、嫌なことがあったとしても、その感情を処理できずに残してしまうことが少なくないといわれています。
そこで、周囲の人と話をすることで、ストレスを発散していると考えられます。ですから、カフェなどで何時間もおしゃべりをしている女性たちは物事を解決したり、結論を導くことではなく、心を落ち着かせたり、憂さ晴らしをすることを目的としている可能性が高いといえます。
言い換えれば、ストレスが発散できるまでは、いつまででも話し続けられるということにもなりますね。
これを読んでいる男性の中には、女性が長時間おしゃべりをしているのを見て、呆れている方がいるかもしれません。
しかし、ストレスをためこんでしまって体調不良に陥ってしまう人も多い現代、おしゃべりでストレス発散をし、セルフコントロールができているのであれば、むしろ健康的ともいえるのかもしれません。
【参考】
アラン・ピーズ、バーバラ・ピーズ『新装版 話を聞かない男、地図が読めない女―男脳・女脳が「謎」を解く』、主婦の友社、2015年
<執筆者プロフィール>
伊坂 八重(いさか・やえ)
メンタルヘルスライター。
株式会社 とらうべ 社員。精神障害者の相談援助を行うための国家資格・精神保健福祉士取得。社会調査士の資格も保有しており、統計調査に関する記事も執筆
<監修者プロフィール>
株式会社 とらうべ
医師・助産師・保健師・看護師・管理栄養士・心理学者・精神保健福祉士など専門家により、医療・健康に関連する情報について、信頼性の確認・検証サービスを提供
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