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病気が隠れている場合もある!?
ここまで、休み明けに体調が悪くなる原因について、休み中の生活習慣に関連して説明してきました。
しかし、なかには軽症うつ病の症状として体調不良の症状が出ている可能性もあります。
うつ病は、脳の機能異常によって、抑うつ症状(やる気が出ない、気持ちが落ち込むなど)や食欲低下、不眠などの症状が現れる病気です。人は誰でもやる気が出なかったり、落ち込むことはありますが、通常であれば1週間ほどでだんだん元に戻ってきます。
ところがうつ病になると、このような症状が2週間以上続き、自分の力では健康な状態に戻すことができなくなってしまいます。
うつ病は、日常生活に及ぼす影響の度合いによって、「軽症」「中等症」「重症」に分けることができます。このうち、軽症うつ病は、うつ病と同じような症状が出てはいるものの、生活への支障が少ないものを指します。
サザエさん症候群もそれ自体が病気というわけではありません。
ところが、仕事や学校が始まってもなかなか憂うつな気分が改善されなかったり、体調不良が続くという場合には、軽症うつ病の可能性が考えられます。
「軽症」と聞くと、大したことがないと思われがちですが、放っておくことでさらに悪化することがあるので、注意が必要です。休み明けやその前に現れる憂うつな気分や体調不良が2週間以上続く場合や、症状が悪化している場合には心療内科を受診するようにしましょう。
【参考】
はたらこねっと『はたらこねっとユーザーアンケート -仕事の失敗談 編-』(http://www.hatarako.net/pr/2014/1224/)
<執筆者プロフィール>
伊坂 八重(いさか・やえ)
メンタルヘルスライター。
株式会社 とらうべ 社員。精神障害者の相談援助を行うための国家資格・精神保健福祉士取得。社会調査士の資格も保有しており、統計調査に関する記事も執筆
<監修者プロフィール>
株式会社 とらうべ
医師・助産師・保健師・看護師・管理栄養士・心理学者・精神保健福祉士など専門家により、医療・健康に関連する情報について、信頼性の確認・検証サービスを提供
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