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執筆:井上 愛子(保健師、看護師)
医療監修:株式会社とらうべ
「ダイエットでお腹周りをスッキリさせたいのに変わらない…」
そんなあなたは、身体についている脂肪に合わせたアプローチができていないのかもしれません。
身体につく脂肪には、皮下脂肪と内臓脂肪があり、減らしやすさが違うことを知っていますか?
そもそも同じ脂肪にどんな違いがあるのでしょうか。ご一緒に見ていきましょう。
身体に存在する脂肪
「脂肪」と聞くと、お肉の脂身部分をイメージするでしょうか。
実は脂肪とひとくちに言っても、身体の中にどのような形で存在するかによって名前や役割が異なります。
健康診断で指摘されると気になる「中性脂肪」は、食べものを原料に肝臓で合成され、血液中や身体の至るところに「脂肪細胞」として蓄えられます。
その貯蓄場所が太ももや二の腕、お腹周りの指でつまめる部分など皮膚の下の場合は「皮下脂肪」、一方、肝臓などの内臓周りに脂肪がついた場合は「内臓脂肪」と呼ばれます。
そして、人間が活動するときには、蓄えられていた脂肪が燃やされ、エネルギー源となるのです。
皮下脂肪の特徴
皮下脂肪は一般的に女性に多いといわれています。これは、妊娠・出産をするためのホルモンが影響しているためで、おもにお腹周りやお尻、二の腕、太ももなどにつきやすくなります。
皮下脂肪型の肥満は、とくに下半身につきやすいことが特徴で、見た目の様子から「洋ナシ型肥満」とも呼ばれます。肥満とはいわないまでも、指でつまめる皮下脂肪を減らしたい、と願う人は少なくないでしょう。
ところが、皮下脂肪はとても減らしにくい脂肪です。
身体がエネルギーを必要とするとき、まずは血液の中や筋肉に貯蓄されている糖がエネルギーとして使われます。それでも足りなくなったときに体脂肪が分解されます。
体脂肪の中でも、まずは内臓脂肪が使われます。その後でやっと皮下脂肪の順番がやってくるので、皮下脂肪は減らしにくいのです。そんな皮下脂肪を減らすためには、ウォーキングやランニングといった脂肪燃焼効果の高い有酸素運動を継続して行う必要があります。
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