(※記事中の語句のリンクは、その語句について詳しく解説したMocosuku姉妹サイトが開きます)
執筆:伊坂 八重(メンタルヘルスライター)
医療監修:株式会社とらうべ
SNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)の普及で、世界中の人々とつながることができる時代になりました。
その一方で、ちょっとした意見の食い違いから誹謗・中傷されたり、個人攻撃を受けるなど、SNS特有の問題にも注目が集まるようになっています。
ストレス解消のために行っているようにもみえるこれらの行動。はたして本当にストレス解消になっているのでしょうか?
今回は心理学的視点から解説していきます。
ストレス解消できないと人はどんな状態になる?
フラストレーションは、何らかの原因で欲求が満たされずに、不満が蓄積されている状態のことで、欲求不満ともいわれます。
フラストレーションがたまると、さまざまな反応が起こる(フラストレーション反応)といわれています。
そのうちのひとつに「攻撃的行動」があります。たとえば、周囲の人や物に対する八つ当たりなどがこれに相当します。
こうしたフラストレーション反応は、しばしば周囲にも迷惑を及ぼす行動ともなります。そのため、私たちは成長する過程でフラストレーションをうまく処理する術を身につけ、実現できない欲求があっても対応できるような力(フラストレーション耐性)をつけていくのです。
ところが、精神的に未熟なままだと、フラストレーションを攻撃的行動でしか発散できず、インターネットやSNSは、そんな攻撃的な行動をとりやすい条件がそろっている環境となってしまいます。
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