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なぜ歯ぎしりをしてしまうの?
はじめにもお伝えしたように、歯ぎしりの大部分は、ストレスが関係していると考えられています。
たとえば「イライラすると貧乏ゆすりをしてしまう」というように、誰しも不安や葛藤などの気持ちを解消するためについ行ってしまう癖があります。
ストレス社会と言われる現代、仕事や人間関係、環境の変化などによる精神的・肉体的ストレスを抱えている人は多く、睡眠中の歯ぎしりはそのストレスを解消するための手立てになっていると言えるでしょう。
また、その他にも歯並びや噛みあわせが悪い場合、歯ぎしりが起こりやすくなりますが、歯ぎしりが噛みあわせをさらに悪化させている可能性もあり、その関係は表裏一体です。
そのほか、食べ過ぎやお酒の飲み過ぎ、喫煙、一部の薬の服用などが関わっていることも指摘されています。
歯ぎしりを抑えるためには
このように悩みの種になりやすい歯ぎしり。
日常生活のストレスが減って、歯ぎしりをせず熟睡できるのが理想であることは、言うまでもありません。
しかし生きていく上で多少のストレスはつきものですし、睡眠中の歯ぎしりは、自分の意志でコントロールできないものです。そんな中でも、歯ぎしりによる影響を抑えるために使われるのは「マウスピース」です。
就寝中に歯に装着することで、根本的な歯ぎしりはなくならなくとも、歯のすり減りや、顎にかかる負担を軽減することができます。
実際に歯ぎしりをしている人がマウスピースをして眠ると、翌朝「普段より顎が疲れていなかった」「肩こりがましになった」という声も聞かれます。
マウスピースは薬局などで購入可能ですが、自分の歯にきちんと合ったものを使うことが重要なので、歯医者さんで相談する方が良いでしょう。実際に歯科を受診する場合は、基本的に保険適用となり、5000円程度の費用で自分に合ったマウスピースを作ってもらうことができます。
市販の場合でも歯科の場合でも、毎日の洗浄や定期的なメンテナンスは指示通り行うようにしましょう。
周りの人に歯ぎしりを指摘され悩んでいる人、口や顎周りの不調が気になる人は、歯ぎしり対策の検討をおすすめします。
<執筆者プロフィール>
井上 愛子(いのうえ・あいこ)
保健師・助産師・看護師・保育士。株式会社とらうべ社員、産業保健(働く人の健康管理)のベテラン
<監修者プロフィール>
株式会社 とらうべ
医師・助産師・保健師・看護師・管理栄養士・心理学者・精神保健福祉士など専門家により、医療・健康に関連する情報について、信頼性の確認・検証サービスを提供
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