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日本のオーガニックの実情と野菜の摂取量
2020年の東京オリンピックに向けてホテルやレストラン等の外食産業は、オーガニック食材の安定的な確保に大きな関心を寄せています。
しかし私たちが普段買う市販の食品に関しては、アメリカと比較してまだまだ小さな市場規模です。
アメリカのようにどのスーパーでも安価で簡単に買えるという現状ではありません。
また日本人の野菜や果物の摂取量も十分に足りていません。
厚生労働省の『健康日本21(第二次)』では、1日の野菜摂取量の平均350gを目標値にしていますが、「平成26年国民健康・栄養調査」によれば、男女ともに実際の摂取量は平均値を下回っていました。
特に、20~50代は、1日平均値が300gにも到達していないのが現状です。
1日3食として1食・100gも食べていないことになります。これでは、ビタミンやミネラルの補給は不十分としかいえません。
足りないゆえに、疲労回復が上手くいかない、風邪などで体調を崩しやすいなど、不調に結びつきやすくなっているのです。
オーガニック野菜・果物の魅力
オーガニックの野菜や果物には、ビタミン類やミネラルが豊富で、化学物質を使用していないため体内での吸収も良く、野菜や果物本来の味がするので味が濃く美味しいのでたくさん食べられます。
春は寒暖差も大きく疲労が溜まりがち。
加えて新生活に慣れるまではストレスも加わり、ビタミンやミネラルを大量に消費します。
毎食ごとのたっぷりの野菜や果物は健康に役立ちます。ただし、その食べ方や食事内容に問題がある人もいます。
食生活の見直しで大切なのは、どう作られたかにこだわること。
野菜や果物をたくさん食べることで身体や心が変わっていくことが実感できると思います。
【参考】
・Organic Trade Association『Organic Market Analysis』(https://www.ota.com/resources/market-analysis)
・厚生労働省『平成26年「国民健康・栄養調査」の結果』(http://www.mhlw.go.jp/file/04-Houdouhappyou-10904750-Kenkoukyoku-Gantaisakukenkouzoushinka/0000117311.pdf)
<執筆者プロフィール>
柳澤 厚生(やなぎさわ・あつお)
医師・医学博士。元杏林大学教授、点滴療法研究会会長。国際オーソモレキュラー医学会会長。日本オーソモレキュラー医学会理事長。
日本におけるビタミンC点滴によるガン細胞の抑制研究、統合医療研究の第一人者。
2015年4月からは事業構想大学院大学にて「統合医療」について教鞭をとる。著書多数
(日本オーソモレキュラー医学会HPはこちら⇒ http://isom-japan.org)
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